クロス・ラヴ(第5節) 暗黙のルール

 

【第3話】

球「やっぱり」
俊介「ムカツクし第2ラウンドに突入するか?」
球「にゃ?それいいかも」

球と俊介はまだ興奮冷めやらないうちに早くも抱擁を始めた。
官能の波間をさまようありさと浩一は、そんな球たちの新たな行動に注意を払う余裕などまったくなかった。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ありさ「にゃんにゃんにゃん~!にゃはあ~~~~~、ありさもうダメッ!イキそう、ありさイキそう~!!」
浩一「はぁはぁはぁ!オ、オレももう限界!おおっ、おおおっ!」
ありさ「にゅう~にゃう~にゃう~~~~~~~~~~~!!」
浩一「がおぉ~~~~~~~!!」

浩一のバックスクリューもさすがに果てる瞬間ともなると激しいピストンへと変わっていた。
男は冷静な時は己のテクニックを駆使して女を攻めようとするものだが、あまりにも自身の感情が昂ぶると野性へと帰趨してしまう。
男の性交時の基本はやはりピストンであり、かわいい女の奥深くに沈めたいというのは男の本能なのである。
浩一のイチブツはありさの奥深くで最大に怒張しそして爆発してしまった。
コンドームと言う名の防具を着けていなければ、おそらくありさの奥深くにおびただしい精液が流入していただろう。

浩一は果てた後も直ぐに抜くことはなくありさを抱擁していた。
ありさも恍惚の余韻に酔いしれているのか、うつ伏せになったまま肩で息をしている。

浩一「すごく良かったよ」
ありさ「ありさも~」

正常位や座位のような向かい合って行なう体位でフィニッシュを迎えた場合は抱擁したりキスができるが、後背位の場合はそれがかなわない。
ありさたちはバックでの体位を一旦止め、向かい合ってソファに座り直し唇を重ねた。
決して恋人同士ではない。かといって『ゆきずりの恋』でもないし友達とは違う。ふたりはそんな不思議な関係。大切なひとときをともに過ごしてくれた相手に感謝を込めて交わすくちづけ。
ありさたちは一息ついてからようやく球たちが次のラウンドへ突入したことに気づいた。

ありさ「にゃふ?俊介と球・・・またやってる・・・」
浩一「ありゃ、本当だ・・・」
ありさ「わたしたちももう一回やっちゃう?」
浩一「え?直ぐに?すごい意気込みだな~!でも水が飲みたいしちょっとだけ休憩しようよ」
ありさ「そうだねえ~、ありさも喉が乾いたあ~」

喉の渇きを癒すため、ありさは冷蔵庫へと向かった。
そのためには球たちの“熱い現場”の真横を通り抜けなければならなかった。
忍び足で通過するありさの胸に複雑な想いが去来する。

この夜二組のカップルは本来の恋人と愛を育むこともなく、パートナーを変えたままで朝方を迎えた。
4人ともリビングルームから抜け出すことだけは絶対しなかった。
目の届かないところでは絶対にセックスしない。必ずお互いが眼の届く場所で公然といたす。それが彼らの間にいつしか生まれた暗黙のルールであった。

 
toukou02
 
toukou
 
 
この作品は、愛と官能の美学 Shyrock様から投稿していただきました。
尚、著作権は、愛と官能の美学 Shyrock様に属しております。
無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。
 
ラヴラヴから凌辱ものまで多ジャンル官能小説取り揃え
体験談・投稿体験談・夜学問・官能詩
エロエッセイ・その他カテゴリー多数
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA