クロス・ラヴ(第3節) バーベキューパーティ

【第5話】

 

ありさと球はソファで小休止したあと別荘内を一回り見学することにした。
俊介はコーヒーを飲みながら浩一と談笑に耽っていて彼女たちの後を追いかけなかった。
彼女たちは各部屋に備え付けてある高級そうな調度品や装飾品に興味を示した。
とりわけ直径3メートルはありそうな円形のバスを見たときは、湯の張っていない浴槽に入ったりと大いに盛り上がった。

ありさたちは今回の旅行が2泊3日と短いことがとても残念に思えた。

球「にゅ~、わたしここに長くいたいなあ~」
ありさ「にゃう~ん、そうだね。お泊り期間延ばす?」
球「そうはいかないのよ~。うちの家は結構厳しくて、この3日だけでもどれだけ説得に苦労したことか」
ありさ「そうなんだぁ・・・」
球「その点ありさはいいよね~。1人暮しだし」
ありさ「まあね」

自宅はもちろんのことホテルでも滅多に見かけないような広くて豪華な風呂に見入っていると、浩一が入ってきて部屋割りを告げた。

浩一「え~と、ありさと俊介は南側にある海の見える洋室だよ~。それから球とオレは東側の洋室に決定~」
ありさ「きゃあ~~~!嬉ぴい~♪早速荷物を運んで来よう~!」
球「え~~~?わたしたちの部屋は海が見えないの?な~んだ、つまらない」

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元旦の夜はバーベキューパーティーだった。
夏場ならテラスで楽しみたいところだが、いくら温暖な湘南といってもさすがに夜は寒い。
ありさたちはダイニングルームで夕食を楽しむことにした。
夕食後はほろ酔い気分でゲームに興じたが、まもなくそれぞれのカップルは自分たちの部屋へと戻っていった。
球ペアは入浴後早々とベッドに潜り込み、昼間の疲れも忘れて愛を確かめ合った。
ありさは俊介の持参したギターを伴奏にYUIの曲などを口ずさんでいたが、それもつかの間ふたりはそのままソファで抱き合った。
夜も更けた頃、それぞれの部屋からは静かな寝息が漏れていた。

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2日のすがすがしい朝が訪れた。
冬には似つかわしくなく空が青く澄み渡っている。
俊介と浩一がのっそりと起きてきた頃は、ありさと球が腕に選りをかけて朝食をこしらえていた。
ベーコンとレタスの焼きサンド、スクランブルエッグ、ゴボウサラダ、それにコーヒー、ジャスミンティー、オレンジジュースが朝のメニューだ。
ありさと俊介はコーヒー党で、球と浩一がジャスミンティー党だ。

朝食を済ました後、ありさたちは初詣に出掛けた。
行き先は葉山にある森戸神社だ。
森戸神社は 森戸川の河口に突き出た森戸岬にあり、三方を海に囲まれた見晴らしの良い神社だ。
一口に言うなら岸壁の上の神社と言ってよく、実に絵になる風景だ。
古くは源頼朝が伊豆で挙兵した際に戦勝を祈願した三島明神の分霊を祭っているという。

 
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