クロス・ラヴ(第3節) 葉山への旅路

【第3話】

 

球「にゃっ、浩一はたぶん浮気はしないと思うんだけど、この先も絶対に大丈夫って保証はないものね。それに最近ちょっとマンネリ化してきた感じだし・・・」

球の心が揺らぎ始めた。
恋人がいるのに浮気をしてしまった場合、ふつう『後ろめたさ』が付きまとう。
ところがありさが提案する方法であれば、お互い様ということになるので『後ろめたさ』もかなり軽減されることになる。
浩一や俊介も口には出さないが、もしかしたら今までにない新たな刺激を求めているかも知れない。
否、非難されるかも知れない。
これだけは本人に聞いてみなければ何とも言えない。
彼らに話してみてふたりの内どちらか一方でも断ればこの話しは御破算だ。

球「にゅう、ありさのその話、わたし乗ってみようかな?」
ありさ「え?球はオーケーしてくれるのお?嬉しいなあ~」
球「うん、でも俊介と浩一には当日まで黙っておいた方が良いと思うの。事前に言うと絶対に壊れちゃう」
ありさ「にゃんにゃん、ありさ、喋らないよぅ~」
球「約束ね。え~とそれじゃ段取りは・・・」

ありさの放った一言から話はとんでもない方向へと動き出した。
双方の彼氏に黙ったままで、旅行の夜、突然恋人を交代をする。
はたしてそのような離れ技が実際に可能なのだろうか。
ありさと球は早速綿密な計画を練りはじめた。

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年が明けて2013年元旦が訪れた。
ありさたちは午後1時に集合だ。
俊介がハンドルを握るスカイラインは東京を立ち一路湘南・葉山へと向かった。
浩一は愛車180SXで行く事を望んだが、同車は本格的なスポーツカーであるため後部座席があまりにも狭く4人乗りには向かなかった。

冬とは言え穏やかな天候の中、スカイラインは南に向いて快走した。
目指す葉山町は東京から南へ約50キロの距離で三浦半島の入り口にあたり、青い海と緑の山々に囲まれた風光明媚な街で別荘地としても有名だ。

ありさ「にゃ~ん、ありさ、お腹が空いたよお~」
球「じゃあ、『レストラン葉○庵』に寄ってみる?まだかなり先だけど」
浩一「『レストラン葉○庵』ってたまに雑誌に載ってるあのアンティックなレストランだろう?」
俊介「昭和初期の創業だって聞いたことがあるよ。かなり老舗だね」
ありさ「ありさは葉山コロッケが食べたい~」
俊介「何だよ。藪から棒に」
浩一「あ、でも葉山コロッケって言うのも結構有名なんだよ」
球「にゃっ、確か、今は亡きあの名優石原裕次郎が好きだったって聞いたことがあるよ」
俊介「へ~、そうなんだ。球は良く知ってるね」
球「でも、球は鯛めしが食べたい~」
浩一「おおっと、次から次へとよく出てくるな~。今度は鯛めしか?う~ん、どれにするかなあ?」

 
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