【第19話】
結局のところ、二人揃ってランチを食べ損ねていた。
いつしか陽が大きく傾きかけたころ、優子と吉村は見覚えのある建物の前へと辿り着いていた。
「やっと着いたね。優子がノロノロと歩くものだから、こんなに遅くなっちゃった」
「隼人君が行きたかったところって、ここなの? わたし達の学校……」
休日でも運動部は練習をしているのだろう。
開け放たれた校門を潜る二人は、少々薄汚れた感のある学び舎へと足を向けた。
「確か、校舎の端の非常口だけ開いてるって、誰かが……」
ぶつぶつと独り言を口にしながら、吉村の手がそのドアを引いた。
「ホント、開いてる」
ぽっかりと口を開き、無人の校舎が二人の男女を招き入れていく。
「まさか教室でするの?」
「なんだい、優子? それってセックスのこと?」
「隼人君のことだから、てっきり……」
優子の股間を虐めていたピンクローターは、今は吉村の元に。
たっぷりと女の子の愛液を吸った大人の玩具は、少年の履くズボンのポケット中に。
ぷっくりと膨らんだそのポケットを見つめながら、優子は階段を昇っていく。
彼女の後ろに立てば、存分にノーパンな下半身を拝めるというのに、肝心の吉村は先陣を切るように進んだ。
「屋上に行くの? でもあそこは立ち入り禁止よ」
声をかける優子にも、吉村は知らんぷりである。
やがて校舎の屋上へとつながる金属製の扉が、二人の目の前に迫る。
「『屋上へは立ち入り禁止』って、書いてあるね」
「だから言ったでしょ」
「でも僕には関係ないかもね」
「あっ?!」
ご丁寧にドアに貼られた警告の紙を、吉村は引き剥がしていた。
唖然とする優子をよそに、少年はそのドアを開けた。
油の切れたギギっという音と、ごぉっと音を立てて吹き込む風の中、二人は校舎の屋上へと足を踏み入れる。
「キャ、嫌ぁ……」
履いていたスカートが激しくはためていた。
吹き寄せる風の一部が優子の足を這い上がり、濡れ切ったままの下腹部を撫でた。
「ふふっ、玩具のおかげで優子のオマ○コは準備万端のようだね」
青空の下、だだっ広くてなにも無い空間に吉村の声が響いた。
そのうえで少年は、身に着けていた衣服を自らの手で脱ぎ去っていく。
「優子、なにしてるんだよ。早く」
全裸になった少年が手招きをする。
勝手に貸切った屋上広場の中心で、そそり立つ肉棒を揺すらせながら。
「うん、今行く」
うなずいて、優子は駆けていた。
スカートの中が露わにされようが気にはしない。
脱いだ衣装をシーツ代わりに、仰向けで寝そべる吉村の元へと急いだ。
「跨ぐね」
優子は股を開いた。
スカートの裾をまくり上げると、むき出しの下半身を落下させる。
(隼人君のオチ○チンが、優子の恥ずかしいところに引っ付こうとして)
透明な汁を垂れ流す肉棒の切っ先が、少女の下腹部に触れた。
がに股から和室便所の用足しスタイルへと、恥じらいを捨てた17才の女の子は、クラスメイトの男子の下半身と交わりを持とうと。
「あぁ、んくっ……はいっちゃう……隼人君の硬いのがぁ、優子のアソコに……」
すんなりと挿入させるほど、セックスには慣れていない。
しゃがんだまま優子は腰を前後させた。
男の体液と女の体液を混ぜながら、陰唇の中に潜む秘孔を肉の切っ先に探らせ、見つけ次第一息で埋めていく。
「ふぅ、優子の中って熱くなってるね」
「奥までぇ、わたしのより熱いのがぁ……んん、届いてぇ……」
熱せられた切っ先が、膣奥の粘膜を突いた。
脊髄を貫くズンとした刺激に、優子は背中を仰け反らせて叫んだ。
「さあ、抜き差しして見せてよ。僕のオチ○チンをもっと愛してごらん」
吉村の腰の辺りに、優子はペタンとお尻を乗せていた。
大きくもなく、かといって小さくもなく、そんな健康的な色気に包まれた尻肉が、吉村の声に従いゆらゆらと浮き上がる。
「はぁぁ、抜けちゃうぅ……」
挿しこんだばかりの肉棒が、呆気なくその姿を露わにさせる。
踏ん張らせた太腿のつけ根あたり。
色づいた陰唇のヒダを引き伸ばしながら、勃起したソレが発情よろしく反り返る。