私の身体を捧げます 露出衣装を着せられて

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【第16話】

 

「やぁ、いやぁーっ!」

優子は悲鳴をあげた。
再び路上へと連れ出された彼女を目がけて、いたずらな風が吹き寄せてきたのだ。

薄手のスカート生地が、ファサファサと音を立て舞い上がろうとする。
それを必死に防ごうと、思わず立ちすくみ、両の手ひらで押さえにかかる。

「さっさと歩かないと、みんなに見られちゃうよ。優子のオマ○コ、ふふっ」

「ま、待って……隼人君……」

けれども恋人であろう少年は、平然とした素振りで歩いていく。
路上羞恥に襲われる少女へと卑猥なセリフを置き去りにし、まるで自分とは関りが無いとばかりに振り返りもしないまま。

「見ないで……恥ずかしいの……お願い……」

男も女も、年寄りも幼い子供も。
偶然に居合わせた無数の好奇な視線を浴びながら、優子は足を引きずった。
惨めな姿と知ったうえで、右手を股間へ。
紙袋をぶら下げた左手を、お尻のあたりへ。
超ミニなスカート裾を懸命にカバーさせながら、恋しい人の背中を追いかけるのだ。

(隼人君って、わたしに恥ずかしい服装をさせて嬉しいの? わたしだって、隼人君が悦んでくれると思って、制服のスカートを短くしたことはあるけど……でもね、ここまでひどいことをするなんて。下着を穿いてないからお股だってスースーして……あぁ、いっそうのこと、このまま死んでしまいたい)

そんな優子の想いなど、この少年に届くはずもない。
駅前のロータリーから、それに続く繫華街へと。
さらには買い物客でにぎわう商店街へも。

人気の多いところを敢えて狙うかのように、吉村は優子を連れ回していた。
いったい何度、スカートが捲り上げられたことか。
そのたびに羞恥の悲鳴を漏らし、いったいどれだけの人に、女の子の下半身を覗かれたことか。

「すごく汗をかいてるけど、おっぱいが透けちゃってるね。そのTシャツって、生地が極薄だから」

そんななか、吉村が語りかけて来る。
駅ビルの地下街に辿り着き、様々な飲食店が並ぶ一角で、優子の胸元を覗き見る。

「隼人君って、もしかして……と、富永さんにも同じことを?」

「しないよ。麗華とは普通にセックスをしてるだけだから。優子、キミは特別なんだよ」

「特別? わたしが……」

「そうさ。僕が本当にしたいことを、優子にだけ……」

恥ずかしさで満たされていた優子の心に、熱い何かが湧き上がる。
わたしはついに、彼女を越えたのか?
意味深でしかない吉村との会話を都合よく解釈し、知らず知らずのうちに恋の罠へと自ら足をすべらせ……

「優子、ランチは何にしようか?」

「な、何も……今は食べたくありません」

「本当に? けっこう歩いたけど、お腹とか空いていないの?」

和食に中華、さらには洋食、粉ものまで、いろいろな匂いがミックスされた空間で、二人は顔を見合わせた。

(隼人君とランチ……でも、こんな服装でなんて……)

セクシーという表現さえ場違いなほど煽情的な衣装に、優子の心は揺れ動いていた。
花も恥じらう17才の少女は、肌を包む心細い布地にしっかりと手のひらを当てながら、吉村と合わせた瞳をわずかに泳がせる。

「ふーん、食欲がないなら、ちょっと空かさないとね。そのためにはやっぱり運動が一番かな」

「運動? ここで?」

吉村が駆け足をするかのように、両腕を前後させた。
地下の食堂街の通路で、それは余りにも滑稽な姿であった。

「うふふ」

思わず優子は笑った。
吉村に身体を許してから初めて見せる、それは綻んだ表情であった。

「こっちへ、優子」

そんな彼女に対して、吉村の方は相変わらずのポーカーフェイス気取りである。
その彼が不意に腕を伸ばした。
優子の手を掴むと、半ば強引に食堂街の中を進んだ。

 
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