私の身体を捧げます 下着姿も晒して

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【第4話】

 

「つ、次は……スカートでいいの?」

「優子に任せるよ」

いつのまにか、苗字から下の名前へと、『川口さん』から『優子』と呼び捨てにされた。

「スカートの下はパンツ……ううん、パ、パンティしか着けてないから」

恋しい人の期待をこれ以上は裏切るわけにはいかない。
極々普通な少女ならではの衣装では、昂る男の欲情に応えられはしないのだ。

「ふぅっ」

脳内の脇に押しやっていた羞恥心の塊が、優子の心に揺さぶりをかける。
それを振りほどくかのように、口の中に溜めた空気を吐き出させてみせる。

カチッ……

耳を澄ませても聞こえやしない。
そんな物音を耳の鼓膜の内側で拾いながら、優子はスカートのホックを外した。
女子学生ならではの紺色のプリーツスカートを、摘まんでいた両手の指が震えながらもすっと離した。

シュル……ファサ……

「あぁ……」

過敏にされた足の素肌を、身に着けていた衣装がこすり撫でる。
それは乙女のヒップのラインを難なくクリアすると、後はすべるように落下し、優子の足元でひしゃげた輪っかをこしらえた。

「ピンクなんだね。優子のパンティ」

「い、いや……恥ずかしい……」

吉村の発したいやらしい声に、優子の羞恥心が暴れた。
少女の股間を包みこむ薄い布切れを、組み合わせた手のひらが隠そうとして……

「体操服の白シャツ、残ってるよ」

この少年は、乙女の恥じらいなど気にも留めないというのか。
それとも、羞恥に灼かれるクラスメイトの表情を愉しもうというのか。

心の内をまったく読めない吉村の催促を前に、組み合わされたばかりの手のひらが外される。

(早く脱がないと。優子の下着姿を見せないと)

ひたすらに呪文のように唱え、優子は白い体操着をセーラー服と同様に引き抜いていく。
瞬間、目の前から恋する少年の姿が消えた。
ほのかな汗の匂いと体育の授業で付着した土埃の匂い。
それに混ぜ合わさせるように、熱く吐き漏らした乙女の息遣いまで。

(このまま、ほんの少しでいいから、このままで……)

裏返しにされた体操服に、優子は自らの顔を隠していた。
けれども、少女が願うささやかな願いはむなしく消し去られていく。

「やっと拝めたね」

満足げな吉村の声の前に、優子はたった二枚の布地のみの姿を晒しているのだった。
夕闇が次第に色濃くなる学び舎の一室で。
恋してやまない異性の前で。
胸を覆うブラジャーと、下腹部を包みこむパンティを貼りつけ、熱に浮かされたような表情をただ披露しているのであった。

「ふーん。そんなに悪くないよね。クラスの女子の中でも5番目に入るくらい。顔だって、スタイルだって。麗華と比べたら、少し惜しいけど」

まるで百貨店に置かれているマネキンのように、下着姿の優子は立ち尽くしたまま聞かされた。

「それじゃ、全部脱いでよ」

そして、面倒くさそうに命じる吉村の声も続けて聞かされた。

「全部……脱ぐの?」

「当たり前だろ。この僕とセックスしたいなら、そんな邪魔な布切れなんかさっさと外さないとね」

異性を前に行った脱衣のせいで、優子は肝心なことを失念していた。
恋しい人の心を引き寄せるため。
その一心の決意さえも、巻き起こる乙女の羞恥心を前に五里霧中していた。

(隼人君とセックス。そう、今からわたしは隼人君に愛してもらうために)

無理矢理にでも、思いを強くするしかなかった。
自分の描いた道筋とはかけ離れた男女の交わりが、優子の目の前に迫っているのだから。

 

 
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