【第2話】
「では、ここでご挨拶して見せろ」
「ここで、ですか……」
美鈴の笑顔が再び少し曇る。が、決して嫌がっているわけではない。刺激的な状況で興奮が高まり過ぎて抑え切れなくなって来たのだ。美鈴の身も心も知り尽くした俺には、それがよくわかる。2年間の濃密極まりない調教の経験はダテではない。
「ああ……」
美鈴は悩ましく喘ぎながら、ミニスカートの両サイドを持ち上げて見せる。これが制服姿で何百回も繰り返された、性奴隷美鈴の「ご挨拶」だ。
「ずいぶん色っぽいのを穿いてるんだな」
「申し訳ございません、ご主人様……」
気分が乗って来たのか、「先生」が「ご主人様」に変わる。かつては純白の木綿パンツしか着用を許されなかった美鈴が穿いていたのは、レースの刺繍が入りピンクで透けた三角布を、両サイドのヒモで吊ったセクシーなショーツだった。
「何を謝る事があるんだ、美鈴。そんな服装と下着を見せられれば、ダンナも幸せと言うものだろう」
「しゅ、主人は、真面目な人なので……」
「まさか、その格好は俺のためだけと言うわけじゃあるまい」
「い、いえ、その通りです。主人には見せた事はありません……」
ミニスカを持ち上げてエロパンツを見せながら、首筋まで真っ赤に染めた美鈴が意外な言葉を吐く。それは俺にとっては光栄な事ではあるが、美鈴のためにはならない。
「ではこれからは、そういう格好でダンナを迎えてやれ」
「で、でも……・」
「何、美鈴のような奇麗なヨメがエロくて、喜びこそすれ怒るような男はおらんよ」
「そ、そうでしょうか?」
「昼は淑女のごとく、夜は娼婦のごとく。そう教えてやった事があるだろう?」
「ああ……い、嫌……」
セクシーショーツを俺に見せ付ける格好で動けない美鈴が、「嫌」と口にしたのは理由がある。俺はもちろんしっかり観察して声を掛けてやった。
「濡らしたな美鈴。もうじき太股まで垂れて来るぞ」
興奮できざし切った美貌をガックリと項垂れて目を閉じた美鈴の首筋まで桜色に染めた可憐な羞じらいぶりに、俺は4年前の記憶を重ね合わせた。透けるような色白で童顔、スタイルも抜群と言う理想的な容姿で、露出を歓ぶ性癖を色濃く持つ美鈴に、俺は始めて彼女との性奴隷の絆を断ち切らない決心をしたのだ。
それから俺はアタッシュケースから取り出した円筒形の器具を、美鈴のスカートを持ち上げた両手を離させて握らせた。それはいわゆる「電マ」と言うマッサージ器で、通常のローターやバイブ類よりはるかに強力なバイブレーションを伝えるものだ。連日のように快感器具を味わってしまった美鈴のアソコには、このくらい強力な振動がいいのだ。目をつむっていても美鈴に握らされた物体がわかるのは間違いない。思わず彼女が舌をペロリと出したのも俺は見逃さない。
「嬉しそうだな、美鈴。おなじみの電マを使わせてやるよ」
俺がスイッチを入れると、円筒形の頭の丸い部分が激しく振動を始めた。最大限に充電してあるから、美鈴が何十回昇天しても大丈夫だろう。美鈴はもうそれを味わいたくてウズウズしているようだったが、慎ましく振動を宙に浮かせて体に当たらないよう慎重に扱っていた。
「決まりを思い出したか、美鈴?」
いつの間にか、という感じで背後に寄り添っていた俺が耳元でそう言うと、美鈴は興奮で朱に染めた体をブルッとおののかせ、弱々しくかぶりを振る。
「そのブルブルをパンツの上から当てて、立ったまま気をやれ。決してしゃがみ込んではいけない。そうやって3回連続キッチリと気をやって、パンツに染みを作るんだぞ。イク時は大きな声でイクとはっきり告げる事。手を抜いたり、染みが足らなければアウトだぞ、1からやり直しだ」
「そ、そんな……」
唇を慄わせる美鈴も思い出したのに違いない。これはほとんど毎日調教のウォーミングアップで味わわせた快楽責めだ。始めは小さなローターでやらせていたのだが、どんどん貪欲になり物足らなくなる美鈴の体のために、本格的なバイブに変わり、ついには強烈な「電マ」に変わったといういわく付きのプレイである。
俺はさらに味付けをして美鈴を楽しませてやる事にした。
「美鈴、お前ダンナの事を何て呼んでる?」
「えっ!? 主人の事ですか……タケちゃんで……」
「では決まりを追加する。目を閉じてダンナの事を思い浮かべながら気をやれ。ダンナの名前を呼びながらよがって、必ず最後は、タケちゃん、イクと言うんだぞ」
「そんなことは……」
美鈴の体の慄えが目に見えて激しくなり、電マの振動を宙に浮かせた両手もガタガタ慄えて今にも落としてしまいそうだ。股間が疼いて本当は当てたくてたまらないはずだが、俺が背徳の味付けをしてやったがために、何とか理性で抑え込もうとやせ我慢をしているのだ。
我慢をすればする程、それを破ってやった時の感激は素晴らしく、理性など粉々に吹き飛ぶ快楽が待っている。俺はこうして美鈴に最高の歓びを与えるべく腐心しているのだ。
「どうした美鈴? 手伝ってやろうか」
そう耳元で囁いた俺が、背後から俯いていた顔を上げさせ唇を合わせていくと、もちろん美鈴は拒否せず嬉しそうに舌を絡ませて来る。が、まだ抵抗心が抜けてくれないのか、電マは宙に浮かせたままだ。口を外した俺が、次に両手を回して美鈴の薄いTシャツだけの乳房を柔らかく握り締め、乳首を弄りながら4年前よりずいぶん量感を増した膨らみを実感しながらゆっくりと揉み上げてやると、とうとう美鈴は振動を股間に当てがっていった。
「キャアッッ!!」
ところが軽くセクシーショーツの上から振動を当てがった瞬間、美鈴は腰砕けになってしゃがみ込んでしまった。始めて電マを使わせた時以来の、激し過ぎる反応である。
「だらしないぞ、美鈴。やり直しだ、立て」
「ああ、出来ません、先生。きつ過ぎるの……」
こんな成熟した体を持つセクシーな美女が、小学生女子のような甘え声と口調で「先生」と呼ぶと、俺はますます興奮が募って、冷静さを保つのに一苦労だった。
「お前、高校の時はちゃんと出来たじゃないか。今さらそんな弱音を吐くなんておかしいぞ」
「だってえ……」
完全に甘ったれになって来たが、咎めはしない。が、やる事はやらせる。手抜きは一切なしだ。俺はもしやと思って美鈴を詰問した。
「お前結婚するまでに、どれだけ他の男と寝たんだ? 正直に言え」
「……一度もありません。」
「タケちゃんとやっただけか?」
「主人とも……結婚してから初めてです」
「よく我慢出来たな。オナニーしてたのか?」
「いえ、一度もしてません」
美鈴が俺に嘘を付くわけはないが、ちょっと信じられなかった。あれだけ毎日のように数限りないアクメを与え、性の歓びをとことん教えてやった美鈴が、そんな禁欲を大学時代4年間も続けたのか。
「美鈴の体は、先生と主人のためだけの物ですわ。勝手に穢す事など、出来ませんでした……」
実に久しぶりに味わってしまった電マの歓びに、夢見るような目を潤ませてそう呟く美鈴を助け起こした俺は、もう一度しっかり唇を合わせてやった。
「慌てる事はない。ゆっくり時間を掛けて、気持ち良いブルブルを楽しもうじゃないか」
「ああ、先生……嬉しい……」
唇を外した美鈴が本心からそう言った色っぽさに、俺は性奴隷の規を超えて彼女を愛してやりたいと言う、絶対に許されない衝動に駆られそうだった。
それから、俺は電マの振動を緩やかなものにしてから美鈴に渡してやった。禁欲の時期が長かったとは言え年齢相応に成熟した体は面白いように電マの微振動に反応して、あからさまに歓びの声を張り上げる美鈴。
「ああ~っっ!! タケちゃん、気持ちいい~っっ!! タ、タケちゃん~っっ!! 私、もう、いくうううっっっ!!!」
「よしよしなかなかうまく出来たな。それじゃ本番といくか」
「は、はい……」
この後は傍目には修羅場だったろう。緩やかな振動で何とか1回立ちアクメを達成した美鈴だったが、強振動だと1回で腰砕けになってしまう。そのためやや弱めてから体を慣らすのが必要で、もうセクシーランジェリーからラブジュースが盛大に染み出て太股を伝う、完全に発情した状態で、改めて強振動による3連続立ちアクメに挑ませたのだ。
あまりの快感でよがり泣きを通り越した美鈴は激しく嗚咽をすすり上げながら達して行くが、ダンナの名を呼ぶのを忘れてしまったり、どうしても腰が砕けてしまったりして、又1からやり直しだ。俺は心を鬼にして、決まりを守れない美鈴は絶対に許してやらない。もう少しで達成しそうになるや、背後から乳房に回した手をフル活用し、ネッキングの嵐を降らせて失敗に終わらせたりもした。
「せ、先生は悪魔だわっっ!!」
4年前に何度も聞いた、お決まりのフレーズが出た。これは美鈴と俺の真剣勝負だ。責める俺も責められる美鈴も嗜虐の歓びと被虐の歓びに全身を支配され、一生消える事のない幸福な主従関係を確かめ合う。
遂に美鈴がノルマを達成した時、間違いなく外に聞こえているに違いない、号泣しながらの
「タケちゃん、いくうううっっっ!!!」
と言う彼女の歓喜の絶叫に、俺に対するものとは別の愛情をはっきりと感じる事の出来た俺は、もう言葉も無くしてシクシクと嗚咽を繰り返すばかりの美鈴を強く抱き締め唇を吸いながら、信谷丈志に対する醜いジェラシーの炎を鎮火させようと必死の思いだった。口を離した俺は、感情を押し殺したつもりのかすれた小声で言う。
「タケちゃんと一緒に、気持ち良くイケたんだな、美鈴」
「うん……先生、ありがとうございました」
俺はもう一度美鈴と唇を合わせないではいられなかった。
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