いや! そんなもの挿れないで 悪夢のコンビニ

【第2話】

 

松野はパッケージを眺めた。

「これはうちの商品だね。しかもレジーを通っていないものだ。お客さん、これはどう言うことかな?」
「何かの間違いです!私、盗んでなんかいません!」
「何かの間違い?ポケットに入っていたのが何かの間違いというのかね?さあ、ちゃんと説明してもらおうか!」
「本当に知らないんです!知らない間に入っていたんです!」
「生理用品が自分からトコトコ歩いてお客さんのポケットに飛び込んだとでも言うのかね?」
「……」
「お客さんが自分でポケットに入れなくて、他の誰が入れたと言うんだね。冗談にも程があるよ」
「でも本当に盗んでないんです……」

衣葡は信じてもらえないことが情けなくて泣きべそをかいている。

「白状しないなら仕方がないね、警察に連絡するまでだ」
「本当に盗んでません!信じてください!」
「ポケットに商品が入っていたのにどうして信じればいいんだね?金額は低くても泥棒は泥棒だよ。他人の物を盗めば窃盗罪になるってことぐらい分かってるだろう?警察に捕まれば会社も首だな、可哀想だけど」
「そんなぁ……」
「捕まると困るよね?まあうちの店では初犯なので、警察に連絡するのはやめてあげてもいいんだけど、その代り私とちょっとだけ遊んでってもらおうか」
「遊ぶって……どういう意味ですか?」
「大人の男女が遊ぶって、あんただって大人なんだからそれぐらい分かってるだろう?」
「まさか……」
「まあ少しの間私と遊ぶだけで、万引きはしてなかったことにしてあげるんだから、得な話だと思うよ」
「冗談はやめてください!そんなこと絶対に無理です!」
「ふん、じゃあ仕方ないね。今から警察に電話するけどいいんだね?」

警察の取り調べで盗んでいないことをいくら訴えてみても、スプリングコートのポケットに入っていたと言う事実を覆すことはできない。
何者かが作為的に衣葡のポケットに商品を入れたとしか考えられないのだが、それを立証しない限り、衣葡が罪を免れることは困難であった。

「さあ、どうする?」

隠微な微笑を浮かべ衣葡の顔を近づける松野。
身体に染みついた煙草の匂いが鼻腔を突く。
衣葡が困惑していると、痺れを切らしたかのように松野が突然衣葡の着ていたスプリングコートを脱がしにかかった。

「きゃっ!や、やめてください!」

スプリングコートを剥ぎ取った松野は続いてカットソーに手をかけたが、衣葡が激しく抵抗する。
小柄で非力な松野は必死の抵抗に手を焼きついに応援を求めた。

「おい、糸田。後から押さえてろ!」

糸田とは夜勤中のアルバイト男性店員二人のうちの一人である。
山のように立派な体格で軽く百キロを超えているが、その分動きが緩慢で、忙しいときでも常にのしのしと歩き他の店員をいらつかせていた。
衣葡は背後から巨体に押さえつけられたため、身動きが取れなくなってしまった。
それでも半袖丈のカットソーからはみ出した細い腕を振り回して懸命にもがいている。

「ぐふふ……可愛い服だね」

松野はカットソーの上から胸の膨らみを掴んだ。

「い、痛い……や、やめてください……大きな声を出しますよ。や、やめて……」

前後から挟まれる状態となった衣葡は逃れることは困難となり、懸命に哀訴を繰り返した。

その時であった。
もうひとりの男性店員が事務室に入って来た。
糸田とは正反対にすらりとした体型で、目元が涼しく鼻筋の通った美形男子で名前を車谷と言った。
車谷も糸田と同じ大学生で真面目だが少し気弱な印象があった。

「店長、玄関のドアとシャッターを閉めてきました。『本日臨時休業』のお知らせも貼っておきました」
「そうか。ご苦労」

松野は車谷に一度も視線を送ることなく横柄な態度で答えた。
車谷が事務所に入ってきても、衣葡の乳房を撫でる手を休める気配もない。
車谷はその光景を呆然と見つめている。

会話を聞いていた衣葡は声を荒げた。

「玄関を閉めたってどういうことですか?私をどうしようと言うのですか!」
「まあまあ、そんなむきにならなくても。今日はちょっと早めに閉店したかったものでね。あんたには関係ないことだから。ぐっふっふ……」

年中無休のはずのコンビニが突然臨時休業して、しかも男店員三人が万引き疑惑の若い女性を取り囲んで……
衣葡としてはこの先の恐ろしい状況が予測できて、底知れない恐怖を抱いた。

「お願いです……ゆ、許してください……」
「ふふふ…無理だね」

松野は皺だらけの顔に冷酷な笑みを浮かべると、乱暴にカットソーを捲り上げた。
その日の衣葡は水色のブラジャーでアクセントに小さく黄色い花の飾りが付いている。
ブラジャーは乱暴に剥ぎ取られ、衣葡は悲鳴をあげる。
胸を隠そうとするが後方から糸田に阻まれ、前方から松野が乳房をいじり始めた。

「いや!やめてください!た、助けて……」
「助けを呼んだって誰も来ないよ。玄関のシャッター閉めたから大声を出したって外には漏れないからね。諦めて大人しくするんだな」
「いや、いやぁ……」

松野の行動を糸田と車谷は固唾を飲んで見守っている。
乳房を揉む手に力がこもり、お椀型の美しい乳房が無残に変形する。

「痛い!やめてください!」
「あんた、なかなかきれいな胸をしているじゃないか。吸いつきたくなるよ」

松野の言葉は適切であった。
確かに衣葡の乳房は、男であれば誰でも吸いつきたくなるほど美しい形をしている。
決して巨乳ではないが、華奢な身体の割りには大きく実に見栄えがする。
松野は舌鼓を打ちながら、乳房いじりに余念がない。
左の乳房を揉みながら、右の乳首を激しく吸い始めた。

「ひぃ……!いやぁ……ああ……」

気も狂わんばかりの汚辱感に 衣葡は吐き気さえおぼえた。
後方からは相も変わらず糸田が丸太のような腕でがっちりと衣葡を押さえつけている。

松野は乳房を舐めつつ、右手は次第に下降していった。
衣葡のミニスカートに指が掛かる。
モスグリーンのスカートの裾から手が捻じ込まれた。
衣葡はそのおぞましさに大声を張り上げブーツの脚をばたつかせるが、松野は全く動じない。

「ふっふっふ……大声を出したって無駄だと言ったろう?この辺りは大通りから一本入っていて人通りが少ないし、それに玄関のシャッターを閉めたからね。ここは密室みたいなものだよ。もう観念するんだな」

松野の言葉に衣葡は絶望感に襲われた。
それでもあらん限りの力を振り絞り必死に抵抗を試みる。
だが如何せん後方から巨漢に組み敷かれては微動だにしない。

衣葡はこの日、ブーツの下にはハイソックスを穿いていた。
つまりパンティストッキングを穿いていなかったため、スカート内に侵入した指はすぐにショーツに到達しクロッチ部分を襲った。

「いや、いや……そこはだめ……許して……」

衣葡の力は弱まりいつしか涙声に変わっていた。
それでも松野の指はためらうことなく微妙な場所を強く撫でた。

「この凹んだ箇所を擦られるとどんな気分だね?ぐっふっふ……」

 
 

 
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