【第4話】
ありさが股間を覗き込もうとした時、椅子が後方へリクライニングしてしまった。
「きゃぁ~~~~~~~~~!!これじゃ入ってきたものを見たくても見れないじゃん~!!」
しかも椅子がリクライニングし上体が後に反ったところへ、シートベルトのようなものがガチャリと胸に巻きついてきた。
「ひぃ~~~~~~~!!これじゃまるでSMじゃないの~~~~~~~!私、やっぱりやめとくぅ~~~~~!ベルトを外してぇ~~~~~~!!」
返事がない。ありさの願いを黙殺しているようだ。
得体の知れない物体は秘め貝をこじ開けた後、強引に侵入を始めた。
感触は硬いスポンジのようだが、形は男性のペニスによく似ていた。
得体の知れない物体はピストンを開始してきた。
(ぐにゅぐにゅぐにゅ~!)
「わわわわわわわ~~~~~!!そ、そんなストレートなぁっ!!わ、私、前戯とかぁ~ないとぉ~、いや、あのぉ、ちょっとそれ、困るんだけどぉ~~~!!」
(ぐにゅぐにゅぐにゅ~!)
得体の知れない物体は聞く耳など持っていないようだ。
まるでペニスのような動きで、抽送(注)を繰り返した。
(ぐちょぐちょぐちょ~!)
最初は驚くばかりで、感じることのなかったありさだったが、繰り返し攻められているうちに、次第に身体が順応していき、いつしか歓声が漏れ始めていた。
(ぐにゅぐにゅぐにゅ~!ぐっちょぐっちょぐっちょ~!)
「あぁ~ん・・・そんなぁ突いちゃぁ・・・あぁ~だめぇ~・・・はふぅん~、あぁん~・・・いやぁん~・・・」
スクリーンではザッハークがしたり顔で笑っていたが、すでにありさの視覚には入っていなかった。
『Shy Land』では、日本でまだまだ普及していないセックスマシーンにいち早く目をつけ、アメリカから10台を買い受けたあと、園内のアミューズメントに配備した。
そのうちの1台が、今、『触手』に姿を変え、ありさを攻め立てていた。
「いやぁ~~~ん~・・・あぁ~ん~・・・あぁぁぁぁ~~~~~!!」
(ぐっちょぐっちょぐっちょ~!ぐっちょぐっちょぐっちょ~!)
ありさはすでにぐしょぐしょに濡らし、得体の知れない物体のとりこになろうとしていた。
「あああああ~~~触手って~もっとキモイものと~思っていたけどぉ~案外気持ち良かったりしてぇ~~~」
(ぐっちょぐっちょぐっちょ~!ぐっちょぐっちょぐっちょ~!)
「あぁん!わ、わたし!もしかしたらぁ、イッてしまうかもぉ~~~!」
(ぐっちょぐっちょぐっちょ~!ぐっちょぐっちょぐっちょ~!)
男根との大きな違いは、セックスマシーンの表面に小さな疣状の突起物が着いていて膣壁を擦ってくる点にあった。
Gスポットを激しく擦られたありさは一気に舞い上がってしまい、会場内で潮を噴射してしまった。
(しゅわ~~~~~~~~~~~~~!!)
「いやぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!恥ずかしいよぉぉぉぉぉ~~~~~~~~~~~!!!!!」
(しゅ~~~~~~~~~~~~~~!!)
その頃、挿入からすでに7分の時を経過していた。
ザッハークがげらげら笑いながら、ありさに囁きかけた。
『お前の負けじゃな~。わっはっはっはっは~!命だけは助けてやる。今すぐ城外へ立ち去るが良い。姫を助けたくば、また来ることじゃ!!さらば!!わっはっはっはっは~!』
ザッハークの笑い声とともに、セックスマシーンは静まり返ってしまった。
「・・・ん?もう終わったの・・・?」
会場内が突然明るくなって、拘束具が機械音とともに全て解除されていく。
ふと横を見るとティッシュケースが置いてある。
ありさはティッシュを数枚取り、濡れたところに宛がった。
(注)抽送・・・国語にはありません。官能小説界で時々使われている造語で「男性のピストン運動」を意味します。
野々宮ありさ
画像(ありさ嬢)も 、Shyrock様のご好意によりお預かりしたものです。
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