<前書き>
この春、千葉の沖合いに浮かぶ小島にエロステーマパーク『Shy Land』が落成オープンすることとなり、開幕前から人々の注目を集めている。園内には、淫靡な洋館屋敷、エロエロアトラクション、SMテーマ館、昇天コースター、触手3D体験館など個性的でエロティックなエンターテイメントに溢れており、訪問者を飽きさせることがないという。また、園内にはオフィシャルラブホが3軒あって、宿泊はもちろんのこと、我慢の限界が訪れた時はいつでも利用できるというのが嬉しい。園内パスポートは5,500円で、2DAYであれば9,500円。ただし年齢制限があって18歳未満は入場できない。交通機関は船のみとなっており、東京港と横浜港から専用の連絡船が常時運行している。将来は空路も計画されており、地元の合意を得られ次第着工の予定。
なお、『Shy Land』のオーナーはシャイという人物のようであるが、年齢、素顔、経歴などすべてが謎に包まれている。噂では、彼は、黒のシルクハット、黒の夜会服、黒マントを着用し、モノクル (片眼鏡)を掛けていて、まるで伝説の怪盗ルパンか魔術師のような風貌といわれているが定かではない。
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【第2話 より抜粋】
しばらくすると、またアナウンスが流れてきた。
『お席に掛けていただきましたか?では最初にショーツを脱いで、その後、ヘルメットを冠ってください』
「ったくもう~・・・なんでショーツを脱がなきゃならないの・・・」
ありさはぶつくさ言いながら、その日穿いていたTバックショーツを脱ぎ、左側のケースに放り込んだ。続いて指示どおりにヘルメットを冠る。ヘルメットは耳の辺りまですっぽり填まる仕掛けになっていて、ヘッドホーンが装備されていた。
ありさはヘッドホンをつけて、椅子の肘掛けに手を置くとガチャリと音がした。
「きゃぁぁぁぁぁ~~~!マジで腕が固定されてしまったぁ~~~!これじゃまるでSMハウスじゃん~~~ひぇぇぇぇぇ~~~!」
今度はヘッドホンからアナウンスが流れてきた。
『左右の肘掛けの指の辺りにそれぞれボタンが付いています。右側のボタンを押すと剣を操作することができます。左側のボタンを押すと盾を操作することができます。両方をうまく操作すれば、敵を倒せるようにプログラムされています。でも、もし失敗したら・・・(ゴホン)とにかくあなたのご幸運をお祈りしています!』
「失敗したらどうなるって言うのよ・・・もう気になる言い回しするんだからぁ・・・。え~と、練習、練習・・・右が剣で、左が盾かぁ・・・」
(カチャカチャ)
野々宮ありさ
尚、著作権は、愛と官能の美学 Shyrock様に属しております。
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