【第2話】
一通り説明が終えると会場は急に静まり返ってしまった。
唇だけを使って5人の男性の中から俊介を当てなければならない。
惠は俊介と何度も肌を重ねてきたことで、当てる自信はあった。
(うふ。あの太さ、あの硬さ、あの感触・・・忘れろと言われても忘れられるわけないわ・・・)
それよりも、惠にとっては他の見知らぬ男性のシンボルを咥えなければならないことの方が気が引けた。
最初から彼氏に当たればラッキーだが、そううまくは行かないだろう。
最悪5人のシンボルを咥えなければならないことになる。
惠は覚悟を決めて5つの赤い豆電球に近づいた。
それぞれの豆電球の上に穴があって、そこから5本のシンボルがにょっきりと顔を覗かせている。
薄暗かったがそれを確認するには十分な明るさだった。
「あれ~?全部、大きくなってるぅ・・・」
惠は5本のシンボルを見て目を丸くした。
どういう訳かシンボルたちは平常時のものではなく、興奮した時に見せる隆々とした形状を呈していた。
実は裏側で、あらかじめ係員が男性陣にエロ本を見せてある程度興奮させていたのだった。
怒張していると言っても、その状態は男性によってかなり違っていた。
惠は左端のものから咥えてみることにした。
最初はAに唇を近づける。
かなり膨らんではいる。
(カプッ・・・ペチョ・・・)
惠は恐る恐る舐めてみた。
カリは大きさの割りには、意外と硬くなかった。
(これは違う・・・。俊介のはこんなに柔らかくないわ・・・)
一歩左に歩み寄って、Bを咥えてみることにした。
(カプッ・・・)
(えぇ・・・?なんかしょぼくれてるぅ・・・これ、絶対に違うわ。俊介は私が咥えたら、ピクリと反応するもの・・・)
惠はCに移動した。
(きゃっ!これ何!?)
惠は咥えた瞬間、びくついてしまった。
それもそのはず、Cは今にも発射しそうなほどそそり立っていた。
おまけに先端から我慢汁が滲み出している。
(ぎょっ!これってもしかして“ドウテークン”かそれとも“”ケイケン浅いクンでは!?)
惠が2、3回舐めただけで、先端がビクンビクンと波打ち、次の瞬間熱いものが発射された。
(ドピュン!!)
液体はまともに口の中に飛び込んできた。
「おえっ!!」
惠は慌てて、足元に用意されていた濡れティッシュで口内に放出されたものを吐き出した。
「ぺっ、ぺっ!!」
(Cも違う。俊介、こんなに早くないもの)
そしてD。
惠はそっとカリを咥えてみた。
するとえもいわれぬ懐かしさが込み上げてきて、思わず深く咥え込んでしまった。
(ペチョペチョペチョ・・・)
滑らかに動く舌さばき。
舌の動きにつぶさに反応するシンボルD。
まるで溶けかけのアイスクリームを舐めるように、美味しそうにシンボルに唇を這わせる惠。
「うふ、私が迷うとでも思ってたの?Dさん」
「・・・・・・」
「決まったわ」
その時、アナウンスが聞こえて来た
『あなたはまだEを残していますが、答はDと言うことでよろしいでしょうか?』
惠は自信たっぷりに返事をした。
「はい」
しばらく経って・・・
(ピンポ~~~ン!!)
会場に正解のチャイムが鳴り響いた。
「やった~~~!!俊介、バッチリよ~~~!!」
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