全ての者に愛の手を 光ある世界へ(1)

【第11章(1)】

私は変えられた。彼によって。
最初は嫌なだけだった。凌辱され弱味を握られ、服従を強制された。

しかし、それだけじゃなかった。彼はそれ以外は驚くほど優しく、幼い感情を消しもせず、人間の感情を素直に受け入れ飲み込む人だった。
その優しさと素直さは私の異性に対する感情を震わせた。

恋をしていた。いや、まだしている。
胸を締め付ける痛みと、淡い期待が心を支配し私自身を支配した。

彼はそんなことを思ってはいない。でも私に、私たちに対する優しさは嘘じゃない。
主人と奴隷。それが彼の望んだ関係。それでも良いと思った。それが彼の望む関係なら私はそれを受け入れる覚悟があった。

「御主人様、おはようございます。」

御主人様と呼ぶことにすら慣れ、むしろそれが当然のこととなり、それ以外の呼び名がなかなかでない。

「人前では“水橋”だ。おはよう暁先生。」
「あ、すいません…水橋さん。」

ここが学校だと忘れその呼び名を呼んでしまった。
彼がさほど焦ってないということは、周りに人はいなかったらしい。

彼を主人と呼んだ日から、何度も抱かれた。その度に彼の残酷さと優しさを体験した。そして恋愛感情を更に膨れさせられた。
もう彼を凌辱魔とは思えなくなった。彼が私たちにする行為は、彼の愛情表現。それでしか満足できなくなった体を癒す手段。

姉さんと同じだ。彼を愛し、彼に服従し、彼のためならなんだってする。それが、それこそが生きる糧となった。

「今日、病院だっけか?」
「あ、はい。定期検査です。」

今日は目の定期検査で病院に行かなければならない。
どうせ治らないとわかっていても姉さんを心配させないため行かなければならない。

「付き添うぜ。帰り言えよ。」
「え? そんなッいいですよ。」
「こう言う時くらい甘えとけって。美人に頼られて迷惑に思う男なんてそうそういねぇよ。」

「でも…」
「じゃ放課後な。ちゃんと言えよ。待ってるから。」

彼は行ってしまった。
彼に迷惑をかけると思い断ったが、やっぱり嬉しい。
これだから彼に服従したんだと思えば納得がいく。

「もう…強引ですよ…」

私は小声で一言吐くと自分の教室に行くことにした。
ちゃんと仕事はしなくてはならない。

「暁先生。」

急に呼ばれ立ち止まった。
声には聞き覚えがある。国語の山村先生だ。
生徒たちの間ではあまり良い噂を聞かない。セクハラをされただとか、いやらしい目で見ているとかなどだ。山村先生には奥さんがいるから、私はそうは思わない。
それに歳も40後半くらいだし変な心配はしていなかった。

「今から授業ですか?」
「あ、はい。」
「教室までお送りしますよ。」
「いえ、大丈夫ですよ。」
「そんなこと言わずに。」

先生は急に私の手を握り、肩に手をかけ誘導しはじめた。

 
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この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。 
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