【第5話】
翌朝、2人は浴衣姿で旅館を出て目的の場所に向かった。
まだ、早朝と言う事で人はいない。
「姉さん、早くして。今なら平気だよ」
「わかっている…」浴衣の帯を解くと肩から脱いだ。
俊子は下着を着けていないから、直ぐに全裸になったが、白い乳房と黒い絨毛が対照的だ。
「綺麗だ、撮るからね」カメラのスイッチを押していく。
「もっと、足を開かないと…」
(恥ずかしいわよ。性器まで撮られちゃうし…)躊躇したが、欣也の言った通りにしていく。
「撮るね」またスイッチが押される。
その後も欣也がスイッチを押していると「ヌードよ、ヌード撮影よ!」背後から声がした。
やばい、服を着て!」俊子は脱いだ浴衣を着ると、帯も停めずに走り出し、欣也もカメラを持って走り旅館へと戻った。
「ふ~。邪魔が入ったな」
「恥ずかしかった。ヌードを見られたのよ。もう、やめましょうよ!」
「ダメだよ。今度は、絶対邪魔が入らない場所で撮るから!」欣也はやめようとはしなかった。
旅館をでると、静まりかえった林の中に入っていく。
「姉さん、ここもいいよ。準備して」
「わかった。脱ぐわよ」覚悟して全裸になっていく。
「ここに手をやって…」欣也がポーズを作ると「撮るね」スイッチが押される。
こうして、2泊3日の旅が終わり自宅に戻った。
戻ると、すぐに印刷に取りかかる。
「姉さん、これがいいよね」
「恥ずかしいわ。そんなの見たくもないわよ…」
「綺麗だよ、ほら見てよ!」強引に見せた。
「そうよね、イヤらしくはないわよね」
「だろう、僕のセンスをわかってくれたね」それには満足そうな顔になった。
そして、印刷が終わると、再び俊子がモデルをさせられた。
「約束よ。絶対にセックスしないからね」
「わかっている。でも、お尻はいいよね?」
「イヤよ。痛いから…」
「やらせてよ。姉さんとしたいんだから…」
「わかったわ。セックスしていいわよ。その代わり、傑作を描くのよ」
「任せて、自信あるから」筆が、なめらかに動いていく。
(お母さん、これでいいのよね。欣也のためだし…)俊子は乳房と絨毛を晒したまま立っていた。
それから1ヶ月が過ぎて秋になった。
「出来たよ、姉さんの絵が!」
「凄い。本当に欣也が描いたの?」俊子にも、信じられないできばえだ。
「何言っているんだよ。見ていたじゃないか!」
「そうよね。でも、欣也が描いたなんて、信じられないの…」食い入るように、描かれた女性を見つめた。
「欣也。へアが少ないわよ、私のヘアはもっと多いわ!」
「多いと変だから、減らしたんだ。姉さんも剃った方がいいよ」
「イヤよ。ヘアを剃るなんて!」
「全部じゃないよ、ほら見て!」写真を見せた。
「モデルは、こうしているの?」
「外国のヌードモデルはそうだよ。オ○ンコを、見せるようにしているんだ!」
「私はイヤよ。性器を見せるなんて、イヤ!」
「でも、綺麗でしょう。僕も姉さんのヘアを剃りたいよ」欣也は執拗に迫り「わかったわ。今夜してもいいわよ」根負けして承知した。
その夜、浴室では全裸になった俊子の絨毛に石鹸液が塗られた。
「全部はイヤよ。約束して」
「わかっている」石鹸液を塗り終えると、欣也はカミソリで絨毛を剃りだす。
「ジョリ、ジョリ!」カミソリが動くたびに絨毛が消え、やがて、淫裂の周りが全て消え失せて、恥丘に2センチの幅で帯状に残されるだけになった。
「終わったよ。姉さん」
「イヤだ。恥ずかしい!」両手で股間を多い隠す。
「姉さん、それよりも、約束したよね?」
「わかっている。これからしようよ」俊子は欣也の股間を撫でる。
「そうだよね。今夜から、姉さんは僕のお嫁さんになるんだよね?」
「違うわ、今夜だけよ。勘違いしないで!」
「今夜だけでもいい。姉さんと一緒なら…」2人は俊子の部屋に入ってベッドに寝た。
「姉さん…」唇を重ね合うと、手が乳房を撫でていく。
「欣也、優しくしてよ…」俊子に応えるかのように、欣也はゆっくり股間を押しつけていく。
「そう、そこに入れるの…」足を限界まで開いて、入りやすくしている。
「吸って。オッパイを吸いながら入れて…」頭を抱きしめながら催促する。
「わかった、そうする」言われた通りに乳首を吸いながらなおも押し込んだ。
「欣也…」「姉さん…」2人は呻き声を上げながらゆっくりと絶頂を目指した。
「姉さん、いいだろう?」
「いいわよ。一杯出して」欣也のピストンが速まった。
「あ、あ、あ~!」悦びの声を上げ、背中を浮かせた。
「出すよ、出すからね」
「頂戴、欣也が欲しいの…」俊子の子宮深く欣也の体液が噴き掛かった。
「姉さん…」「欣也…」2人はまた唇を重ね合った。
翌日、欣也は描き上がった絵を持って大学に行き教授に見せた。
「凄い、これは凄いよ…」教授も信じられないと言った顔をしている。
「一気に描きました。全てを出し切って…」
「これは凄いな。展覧会に出展した方がいいよ」教授が展覧会への出展を勧める。
欣也は迷ったが「そうですね。出してみます…」教授には逆らえないから、言われるまま出展したが、欣也が描いた絵が思わぬ事になった。
展覧会では、有名な画家達も絶賛している。
「凄いや、これが学生が描いたなんて信じられない!」
「この筆使いは天才だよ。女性のラインが綺麗に仕上がっているじゃないか!」見る人全てが絶賛して大賞を受賞した。
この展覧会で、大賞を受賞した事はテレビや新聞でも取り上げられて、欣也は有名人となったが、反対に、モデルになった俊子は肩身の狭い思いを、しなければならなかった。
「あの人よ。弟の前で裸になった人よ」買い物に行っても、後ろ指をさされている。
「イヤねえ。いくら弟が可愛いくとも、ヌードになるなんて異常よ」ヒソヒソ話すが俊子にも聞こえている。
(悔しいわ。あんたに言われる筋合いじゃないのに…)聞こえない振りをして通り過ぎた。
