クリスマスローズ 第8話

【第8話】

「社長がこれからしようとしていることを手伝わせてくれるだけでいいんですよ。」
「な、なに~~!?お前はイヴリンを抱こうと思ってるのか!?」
「そりゃあ当然ですよ。イヴリンと言えば同様にモデル出身の亜里奈と並んで男たちの憧れじゃないですか。抱きたくない男なんて先ずいないと思いますよ。でも…」
「でも?」
「でも目的はもっと別のところにあるんですけどね。」
「なんだと?」
「社長は憶えていますよね?このイヴリンが上京したあとオーディションを受けて1位で合格した時の事を。」
「そりゃあ憶えているさ。イヴリンは当時から際立っていたからね。美貌、プロポーションは群を抜いていたしそれに歌も目立って上手かったしね。滅多にいない逸材だと思ったよ。」
「さすがによく憶えていますね。ところでその時2位になった子も憶えていますかね?」
「いや…忘れたよ。記憶にないね。」
「ふっふっふ、やっぱりそうですか。憶えてなくても仕方がないですけどね。だって7年も前のことですしね。当時イヴリンが17歳、そしてここにいる美樹が21歳だった・・・」
「な、なんだって!?ま、まさか、あの時の2位の子がその女性だったというのか!?」
「そういうことですよ。イヴリンの華々しいデビューに比べると、この美樹は実に影が薄かった。モデルとしても歌手としても結局成功しなかった。その後、オレのところへカメラマンになりたいっていって来ましてね。今はオレの助手を立派に務めぼちぼちやってます。もちろんオレの下の方の助手でもありますけどね。ははは~。」

風田が美樹についての経緯を語り終えると、タイミングを計ったかのように美樹がぺこりとお辞儀をした。

「社長、その節は大変お世話になりました。イヴリンがいなければ恐らく私が1位になっていたでしょう。今頃、押しも押されもしない不動の位置を築けていたと思います。でも、彼女がいたせいで良い曲も与えてもらえなかったし、全く芽の出ないまま歌手生命も断念しなければなりませんでした。全てこのイヴリンのせいで・・・。だから、せめてイヴリンにはお返しをしなければ気がすまないんですよ。」
「なんだって?ということは復讐するということか!?それはだめだ!イヴリンは我がプロダクションの大事な商品だ。断じて君たちに手を出させる訳にはいかないよ!」

血相を変えて拒む遠山社長に風田がすごんでみせた。

「そんな強気なことをいってもいいんですかね?社長さん。あんたは1人の女性を誘拐したんですよ。バレてもいいんですね?せっかく築き上げてきた今の地位がもったいないと思うんですけどねえ。」
「くっ、このワルが…。よし分かった、仕方がない。お前たちの好きなようにしろ。ただしイヴリンに絶対に傷だけはつけるなよ。」
「ふふふ、分かってますよ。オレも美樹もそんなにバカじゃありませんからね。」

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午後9時、俊介は真っ暗の部屋で電気も点けないでじっとイヴリンを待っていた。
約束の8時はもうとうに過ぎてしまっている。イヴリンはいったいどうしたのだろう。
今まで俊介との約束を一度も破ったことがない。
よほどの急用ができたのだろう。
それとも撮影が予定通りうまく運ばず何度も撮り直しをしているのだろうか。
俊介はスタジオに電話をかけてみた。
しかし電話口には誰も出ず、留守を告げる無機的なアナウンスだけが流れていた。
俊介は妙な胸騒ぎがした。

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天井からピンと張り詰めたロープが1本垂れ下がっており、その下にはひとりの美女が両手を縛られ吊るされていた。
しかも両足は閉じられないように青竹に足首を括りつけられ、強制的に約50センチの開脚姿勢を強いられていた。
それは美女が少林寺拳法の有段者であることを、身を持って思い知らされた男の防衛本能がそうさせたのだろう。
2人の男と1人の女が獲物を仕留めた狩人のように、満足そうな表情で緊縛された美女を見つめていた。

「それにしても見事な身体をしているじゃないか。見ているだけでよだれが出そうになってくるよ」
「こんなことをしていったい私をどうしようと言うの?早く縄を解いて!」
「素直に私に抱かれていればいいものを、私に逆らうからこんなことになってしまったんだよ。まあ身から出た錆ってことだ。悪く思わんでくれ。ふっふっふ…」

遠山が舌なめずりをしながら、身動きの取れないイヴリンに囁いた。
イヴリンが身に着けていた衣服はほとんど剥ぎ取られ、下半身にわずかにTバック1枚のみを残していた。
(あの時飲んだドリンクに睡眠薬が入ってたんだわ…ああ、しまった…)
とイヴリンは深く後悔をしたがすでに後の祭であった。
遠山は自分の顎を擦りながらにやにやと嫌らしい笑みを浮かべている。
風田がイヴリンを見つめながらつぶやいた。

「社長のおっしゃるとおりほんとに見事な身体をしてますね。着衣でもある程度分かったけど、脱いだら更に凄い。社長がいかにイヴリンにご執心か、今よく分かりましたよ」
「ふふふ、そうかね」

流れるように美しいボディライン、お椀型をした胸の双丘、見事にくびれた細いウェスト、カモシカのように引締まった大腿部。さらに透き通るように白い肌、そしてその肌の木目の細かさ…持ち前の美貌は言うに及ばないが、肉体そのものもいずれのパーツをとっても超弩級といえた。
見る男たち全てを悩殺するだけの素晴らしいボディの持ち主であることは、誰しも否定できなかった。
それゆえに同じ女性である美樹としては、非の打ち所のない美貌を持つイヴリンに対して嫉妬の念を抱いたとしても不思議ではなかった。

 
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この作品は、愛と官能の美学 Shyrock様から投稿していただきました。
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