【前編(8)】
やっと胸への刺激が終わったかと思えば、今度はもっと敏感なそこにあの快感が…。
(…嫌っ…)
狂ってしまう。そう考えただけで恐怖に飲まれそうになる。
今ここで許しを請えばすべてが終わる。
けれど…。
(こんなっ…こんな劣った女に頭を下げるなんて絶対嫌…!)
プライドが、邪魔をしていた。
妖子の唇が腹の辺りから太腿の辺りまで下がりだし快感が段々強くなっていく。
「ヒッ…クヒィイィイッーーッ!!?」
腿の内側から上がり、粘膜質なそこの入口を、ペロッと舌が掠めただけだった。
口は閉じる事を忘れたようにあきっぱなしで、唾液が溢れて伝っている。
そればかりか、体から流れる液体の全てが溢れて、美少女の面影はすでになかった。
「やっ…やめへぇえぇあぁぅっっ!!」
中にある愛液を舌ですくわれるだけで、絶頂を何度か立て続けに迎える。情けない絶叫に、やっと妖子の動きが止まった。
「…手を引いていただけやすか?」
「そ…そぇは…」
舌がもつれて動かず呂律の危うい口調で躊躇いを主張すると、妖子の指が股間に割って入る。
「アヒィッ!?」
「なら仕方ありやせん。アンタのここを舐め尽くして、たっぷり可愛がってあげやしょ」
指がそこを割り開き、妖子の唇がゆっくり近づく。ルージュを引いたような紅い唇は、まるで花びらのようだった。
「ヒィッ!? 嫌ッ…ダメェッ!!」
ダリアが暴れる。だがその動きを嘲笑うかのように、彼女足首がゆっくり上がって股間があらわになっていく。
「い…ッッ…いヤァアァァアッ!?」
ちょうどY字バランスをするような体制だ。潮を噴いてぐっしょりと濡れた股間は生々しくひかっている。妖子の指が真っ白な愛液を掬う。
「ハァアんッ…!」
意識が朦朧としていく。
もうダメかもしれない。焦点のあわないほうけた表情のまま、ダリアはたった一瞬の指の動きに限界まで高められた。
そこにそっと、妖子が口づけた。
「ッッ…ァがああぁアォおオォォぅぎああァーーーッ!!??」
ほんの一舐め。妖子の舌がヴァギナとクリ○リスを舐め上げた瞬間、ダリアは獣のような雄叫びをあげ、そのままがっくりと気を失った。
全身は痙攣を起こしビクンッと時折震えている。
目は白目を向き、鼻水もよだれも涙も流しながら失神しているようだった。
「…馬鹿な人。大人しくあたしから手ェひいてりゃあ…」
妖子が悲しげに笑う。
もう一度指をならすと、ダリアの体は床に崩れ落ちた。
目覚める様子はない。
妖子は静かに、その惨状を後にした。
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少女の名は、マリアといった。
漆黒の闇色の髪はラフレンツェを彷彿とさせるほど長く美しく、肌は白雪のように白く滑らかな柔らかさ。
唇は血のように赤く、その唇がほんの少し弧を描くだけですべての男達は心奪われる。
誰もが欲しがる茨姫のような危うさは触れる者を皆震わせる。
そして……
この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
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アブナイ体験とSMチックな官能小説