【後編(5)】
「姉さん、ナツのオマメを摘んでちょうだい」
陽菜の言葉に、瑠璃は「はい」と返事をして魚月の肉襞を開き、散々弄ばれて大きく勃起したクリ○リスを摘んでくる。
「アヒャアァ!?」
「ふふ…じっとするのよ?」
楽しそうに笑いながら、陽菜は魚月のクリ○リスに紐をかけ、縛りあげ出したのである。
「あぁあっ! やめてっ! いやぁあっ!」
血の巡りが止まらない程度にクリ○リスの根本を縛り上げられ、魚月はブンブン首を振って悲鳴を上げる。
今までの責めに痛みと快感に気が狂いそうになっているのにも構わず、陽菜は楽しげにそのパンパンに膨れ上がったクリ○リスを指で弾いた。
「ヒギィイィイッッ!!!」
「さてナツ。この紐を、天井の滑車に繋がるこの紐に結ぶと、どうなると思う?」
言いながらも行動は止まらない。クリ○リスを結ぶ紐が滑車からの紐に繋がれ、魚月のクリ○リスが吊される形になってしまう。
「さぁ…滑車を回すわよ」
「やっ…やめてッ…そんなことしたらっ…! ちぎれちゃうよぉっっ!」
今の時点でちぎられそうな痛みを受けているというのに、このまま紐を引かれたら本当にクリ○リスがちぎれてしまうのではないだろうか。
魚月はボロボロと涙を零して訴えるが、陽菜はニッコリと微笑んで滑車のハンドルを回し出した。
「ギッ! ヒギャィイィイッッ!? ヤメッ…ヤベデェェエッッ!!」
気が狂いそうな激痛に腰を浮かせ堪えようとするが、両手両足を縛られた状態で上げるのには限界がある。
陽菜はそれを見越してか、魚月の腰がほんの少しベッドから浮くくらいまで引っ張り続けた。
「い…や…ぉ…おろしてぇ…」
「ダメよ。このまま」
陽菜の楽しそうな声に、絶望感が過ぎった。このまま吊され続けたら…そんなの堪えられる訳がない。
そんな途方もない絶望についに、魚月の心が折れた。
「な…なるからぁッ…なるから助けてェッ…!」
「なる?ナツ、私の奴隷になるの?」
陽菜の問いに、魚月は必死に頷く。
そういえば、きっと助けてもらえる気がしたのだ。そんな必死な魚月の言葉に、陽菜は考えるようなそぶりを見せる。
「…ナツは、私の奴隷になりたいのね?」
「ぅ…」
そう聞かれ、魚月は口ごもる。なりたいといってしまったら、もう後には引けない。
この状況から抜けだせるならなる。
というのと、なりたいからこれは嫌だというのは明らかに違う。
それになりたいと自分の口からいうなんて。
「…なりたくないの? なら仕方ないわ。もう少し滑車を引いてあげる。そうしたら、ナツきっと素直になれるでしょうから」
滑車のハンドルに陽菜の手がかかる。限界だった。
「な…なりたいですっ! ならせてくださいぃっ!」
悲痛な叫びに、陽菜は動きを止めた。助かったのだ。
「ふふ…そう…なりたいのね…? 私の奴隷に…」
陽菜の声が上擦っている。ぞっとするほど冷たい声。魚月はそれが親友の声だとは、とても思えなかった。
「ふふふ…アハ…アハハハハハッ!」
陽菜は狂ったように笑いだし、ハンドルを逆に回し始めた。
紐が弛み、クリ○リスを吊り上げられる地獄からは救われる。
陽菜の笑い声が部屋の中に響き、魚月は恐る恐るそちらの方を見る。
(…あれが…姫…?)
甲高く笑い続ける陽菜。そこにいるのは、あの大人しくてかわいらしい陽菜ではなかった。
鬼女や悪魔のような、そんな恐ろしい女。
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