白雪百合 後編(3)

 

sirayuki-ti

 

 

【後編(3)】


「ご苦労様、魔御」

「怪がその調子だと…紅茶くらいいれたほうがいいですかね?僕」

小刻みに震えながら必死に妖子を支える青年を見つめながら、百合子を連れて来た魔御と呼ばれた少年が微笑する。

「そうっすね。お願いします」

そう言いながら、妖子は青年の引き締まった臀部をぴしゃりと叩く。

「んぅっ…」
「怪、お客さんの前で崩れたら…容赦しませんから」

そう妖子がいうと、青年がコクンと頷く。そんな光景に、百合子は呆然としていた。

「先生、遠慮しないで座ってください。そこの椅子どうぞ」

妖子は正面の椅子を百合子に奨めた。百合子は困惑したが、大人しく座ることにした。

「黒河さん…あの…これは一体…」
「順番に話しやすよ」

妖子は、百合子の困惑を気にもせず柔らかに微笑し、口を開いた。

「まず先生がここに来たのはあたしのせいじゃありません。先生が望んだんす」
「私…が?」

魔御がいつの間にか紅茶の入ったカップを置くのを見つつ、治まらない困惑を表情から隠す事なく百合子は尋ねる。

「ここは…心の底から願うことがある人だけが来られるんす。強い思いや欲望がある人だけが…ね」
「強い…欲望…」
「そんな願いを叶えるのが…あたしの仕事なんすよ。いうなれば、何でも屋っす」

そう言いながら、妖子は四つん這いの青年の腰を撫で続け、青年はそのたびに快感を得ているのか甘い吐息を漏らす。

百合子は、思わず生唾を呑んでいた。妖艶な光景なのだ。
信じられないが見ているだけで魅入られそうな光景…それでいて、まるで官能を絵に書いたような淫らさ。

体が疼いてしまう。何故だろうか。

「…先生、願い事があるんじゃ? 人には言えないような…強い願いが」
「人には言えないような…願い事…?」

まさか。
ふと百合子は我に帰る。鬼人とのことか。

確かに、開放や貪欲な欲望を思ったが、それをどうして彼女が知っているのか。
大体、胡散臭い話である。
だが今妖子に言われたことが事実なら、もしかして彼女は全てお見通しなのではないだろうか。

もしやどこかで百合子と鬼人のことを知り、からかっているのでは…。
百合子の中で様々な疑惑が飛び交いだす。

「…ゆっくり考えてください。あたしゃ暇ですから…」

思考がうまくまとまらなくなり、妖子を見つめる。麗しい脚線美とともに見える…青年。

「…あぁ。これですか? この子は怪っていって、あたしの部下なんですがね…。
頼んでおいた仕事をちょいとばかりしくじりまして…いや、たいしたことなかったからいいかなぁとは思ったんすけどね?
ほら、言うじゃないすか」

妖子は、そう言いながら小さなリモコンのようなものを取り出す。
それが何なのか。百合子にはすぐに分かった。

「『躾は厳しい方がいい』…って」

カチッと、そのリモコンのスイッチが押される。
その瞬間、青年の体が強張るのが見てとれるほどだった。

「んぅっ…! んっ…ふっ…!」

おそらくアナルに繋がっているだろうその人工的な尻尾がパタパタと振られる中で、青年はギュッと絨毯に爪を立て堪えている。

百合子にはその感覚がよくわかる。
鬼人に何度もされた。
だが青年との違いは、さらに外観から明らかだった。
彼のペニスの根本には、きつく紐が結われていたのである。

「先生? めずらしっすか?」
「だって…。いけないわこんなっ…小学生がこんないやらしいことして…っ。ご両親はご存知なの!?」

怪の喘ぐ吐息と、目の前の信じがたい光景。
百合子の体に、熱いなにかが込み上げる。それを押さえ込むように、百合子は声を荒げる。

「すぐにやめなさいっ!」
「…先生には少し過激だったみたいですねぇ。けど…これはこの子自身が望んだことなんすよ?」

そう言いながら、妖子は怪の髪を軽く撫でる。

「怪…お仕置き、やめてほしい?」

そう妖子が問うと、怪はしきりに首を横に振る。彼が望んでいるという、確かな証にも見える。

「だけどっ…!」
「あたしのやり方に口だししないでください。別にあたしだって好きでやってる訳じゃない。
…放置されるのとどっちがいいか聞いたら、これがいいって言ったんですから」

放置。
この少女に放置されるよりも、他人の目の前で屈辱を受ける方がいいというのか。
それ以前に、部下だかなんだか知らないが、いい大人がこんな子供に従うなんて…。

(私も…彼と同じなの…?)

苦しげにアナルからの刺激に堪えるその淫らな男の姿が、少年に服従している自分と重なる。

(違うっ…私は…脅されて…!)

始めは脅迫からだった。けれど今は、彼から与えられる最上の快楽の虜になってしまったから。

(違うっ! 私はこの人とは違う!)

「…先生?」

少年から与えられるあの全て。けれども本当はもっと激しい悦楽に溺れたい。そう願い出している。

(やめて! 嫌っ…私はっ…)

自分の中でもう一つの意見が囁いてくる。
心配そうな妖子の声も届かず、百合子は頭を抱えてうずくまる。

 

 

 

 

 
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この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。 
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