72時間エッチをお預けにされた若妻

 

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第1話
あなたの気配を意識させて……

わたしは亮哉とケンカしてしまった。
結婚してから三年間、これまで一度もしてこなかったのに。
ホントにホントに些細なことで、つい意地になって、頭の中に血が昇ったみたいカッとなってしまって……
そう、これを夫婦喧嘩っていうんだよね。

でもね、昔のテレビドラマのように、ヤカンとかお茶碗とか、そんなものを投げ合ったりしないよ。
亮哉だって、お料理が並んだ卓袱台を『えいッ!』とばかりに、引っ繰り返したりしない。
ううん、その前に卓袱台が無いよね。

わたしと亮哉が暮らしているのは、3LDKで家賃が一月で五万円の市営住宅だから、食事はいつもダイニングのテーブルに向かい合ってなの。
結婚式の前に二人で家具屋さんに行って、『このテーブルがいいね』って。
顔を見合わせてから、二人で指を伸ばして決めたモノだから。
お茶碗だって、お皿だって、湯呑みだって、全部そんな感じ。
スーパーマーケットとホームセンターと、おまけみたいに百円ショップの陶器売り場を、グルグル歩き回って選んだモノだから。

でも、あの時って楽しかったな。
亮哉と腕を組んで歩きながら、二人だけの甘~い新婚生活を夢見たりして。
食器だけじゃなくて、そう言えば、生活用品も一式買え揃えたんだよね。

それで、寝室のベッドに並べる枕を探してた時だったかな。
わたしは『自分の頭に合った枕をちゃんと選ぼうね』って言ったのに、亮哉ったら……
『枕はね、大きめのものを一つだけ買っておけばいいだろう』って。
『どうせ僕と真希は、一晩中抱き合ってエッチするんだから、二人分の枕なんて必要ないさ』って。

けっこう大きな声だったよね。
前を歩いていた人生の先輩夫婦に、じろってわたしと亮哉は睨まれちゃったから。
それで白髪の混じった旦那様が、奥さんの手をギュッと握って早足になっちゃって。
わたしと亮哉はポカンとした顔で見送って、『うふふ♪』って笑ったりして、それから急に小声のままハモルように『夜の営み決定だね』って。

あれ? わたしって何の回想をしてたのかな?
えっと、確か……

 

 

「ごちそうさん」

亮哉は一言だけそう言うと席を立った。
『真希が作ってくれた今日の夕食、とってもおいしかったよ』とか。
『サンマの塩焼きが焦げてたよ。でも僕はこの方が好きだな』とか。
いつもの亮哉なら、プラスして話し掛けてくれるのに、顔をうつむかせたまま目を逸らせるようにして行ってしまった。
そしてバタンって扉の閉じる音が響いて、亮哉は脱衣場に。
もう一回バタンって扉の閉じる音が響いて、きっと全裸になった亮哉が浴室の中へと。

「亮哉ったら、まだ怒ってるんだ。ま、わたしもプンプンレベルだけどね」

どうせ聞こえないから、地声で独り言をつぶやいた。
ケンカしてるのに食事だけは残さずに食べてくれて、わたしは空になった亮哉の食器を見つめた。
頭の中ではヒステリックにプンプンなのに、だけど食欲旺盛で、ツルツルテカテカのわたしの食器にもつい目を落としていた。

「このお茶碗とか、お皿とか、全部床に落っことして割ったら、亮哉は飛び出してくるかな? お風呂に入っているから裸のままで、もしかしたらパンツも穿かずに駆け寄って来て、わたしを……」

ぼぉっと突っ立っていた。
とっても恐ろしい妄想を掻き立てながら、わたしは耳をそばだてていた。
微かに聞こえるシャワーの音に心臓をドクドクさせて、胸の奥を切なくさせて。

それでどうなるの?
幻の亮哉は、床の上に散らばった食器の欠片を見つめてそれから、わたしのほっぺたをパチーンって?
それとも無言でしゃがんで、手伝おうとするわたしを手で制して、一人で黙々と片づけをしてくれて?

わたしはまだ妄想の世界にいた。
色んなシーンを早送りで頭のスクリーンに上映させて、じっと亮哉だけを見つめていた。
きっと裸の亮哉のツマ先から頭のてっぺんまで目を這わせて、その後でこっそりと亮哉の腰の辺りを……
亮哉の大切な部分を……
亮哉の……その、あの……おぉ、オチ○チンを……

「真希のスケベ! エッチ! 変態!」

今は夫婦喧嘩の真っ最中なのに。
三日間も、72時間も。言葉だって普通に交わせていないのに。

頭をブンブンと振った。
脳震盪を起こすくらいに頭を揺さぶって、わたしは描き上げた画像を消した。

胸の奥のキュンとする熱いモノは、いつのまにか下半身でも感じていた。
三日間も、72時間も。身体だって触れ合わせていないから、わたしの大切な処はもう……

「だから、真希のドスケベ! ドエッチ! ド変態!」

わたしは叫んでいた。
思いっきり自分自身をけなして、それから二人分のお茶碗を掴んだ。
テーブルの上から引き離すと、床の上で静止させて……

バタンって、扉の閉まる音が脱衣場から届いた。
バサ、サワって、バスタオルで身体を拭く音まで、過敏な鼓膜が拾って届けた。

「あ、洗い物しなくちゃ……」

空々しいよね。
でもわたしには、それ以外のセリフが見つからなくて、いそいそとキッチンへと向かった。
無事にひび割れもせずに生き残った二人分のお茶碗を、愛おしそうに撫でてあげてから、シンクの中へと入れた。

 
  

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