加奈子 屈辱の身体検査  第1話

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【第1話】


現在は、乗合バスと言えば、自動改札化が進んだこともあって運転士のみが乗務するワンマンカーが一般的だが、以前は運転士と車掌(切符切り)が乗務するツーマンカーが主流であった。

そんな時代のある地方都市でのこと。
加奈子(16才)は家計を助けるため中学を卒業してすぐにバスの車掌になった。
車掌は現金を扱うために、料金着服防止の目的で身体検査が義務付けられていた。

加奈子は車掌になって1ヵ月経ったが、乗務を終えて運行事務所へ戻る足どりは重かった。

「あ~あ、いやだなぁ・・・」

運行事務所に戻り精算が済むと、制服、制帽、車掌靴を返納したあと、下着姿で身体検査を受けなければならならない。車掌の仕事にはかなり慣れたが、身体検査だけはどうしても馴染めない。
それもそのはず。身体検査と言ってもバス会社特有のもので、現在なら“セクハラ”で訴えられもおかしくないほど破廉恥なものであった。

女性車掌は先ず防犯係りの前に行き、福引き機のような機械を回される。
3種類の玉によって運命が決まると言う理不尽なもので、青玉が出たら一般検査、黄玉が出たら特別検査、数は少ないようだが赤玉が出たら精密検査であった。一般検査はキャミソールの上から身体をなで回され現金を隠していないかの検査。特別検査はキャミソールを脱ぎ、ショーツの中に手を差し込まれての検査。精密検査は全裸になり事務所のカーテンの奥で身体中を隈なく検査される仕組みになっていた。

その夜の加奈子は最悪だった。
あろうことか赤玉を引いてしまったのだった。
車掌になって初めてのことであった。

防犯係の男は大声を張り上げた。

「は~い!丸裸だよ~!カーテンの向うへ行きなさい!」

加奈子が愕然として立ちすくんでいると、防犯係の男が背中を小突いて催促をした。

「何をしてるんだよ~。早く行った、行った!」

加奈子はよろけながら、カーテンを開いた。
畳3帖ぐらいの狭い部屋があって検査係の男が待ち受けていた。
歳は40ぐらいだろうか、ニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべている。
再びうしろから防犯係の男に小突かれた加奈子はおずおずと靴を脱ぎ、検査室に入っていった。

「早く脱いだ、脱いだ!服はそのカゴに入れる~」

検査係の男はやたらテンションが高い。
女性車掌の中では飛び切り若い加奈子が検査室に入ってきたことで、鼻息が荒くなったのかも知れない。
加奈子が脱ぐのをためらっていると、検査係の男が催促した。

「何をぐずぐずしてるんだ?隠した料金が見つかるのが恐いから脱がないんじゃないのか!?」

加奈子は不名誉な疑いを掛けられたことに腹を立てた。

「そ、そんなこと絶対にしません!」
「じゃあ、さっさと脱いで証明しなきゃね~」
「・・・・・・」

加奈子はシュミーズとブラジャーを脱ぎカゴに入れた。
そして口を真一文字に結んでうつむきながらショーツを脱ぎカゴに放り込んだ。
16才と言ってももう立派な女の体つきをしている。
男の目がぎらりと光った。

「カンカン踊り(※)!早くして!」
「カンカン踊り?」
「カンカン踊りだよ!カンカン踊り!はい、両手を挙げて!」
「・・・・・・」

逆らうとどんな罰を受けるか知れたものじゃない。
加奈子は命令されるがままに、両手を天井に向けた。

「はい、右足を上げて!足の裏をこちらに向けて!」
「えっ・・・足も!?」
「早く!」

全裸で足を上げなければならないとは。
加奈子は屈辱に打ち震えながら足を高々と上げた。
「よしと言うまで足は下ろせない!」


(※)カンカン踊り

刑務所で受刑者に課された屈辱的な身体検査の俗称。昔、刑務所では、受刑者が作業所に出入りする時は、刑務官から離れた所定の場所で全裸になり、両腕を上げてのひらと甲をヒラヒラと見せ、足を前に蹴り上げるように出して足の裏を見せる。さらに口を開き中を見せて、凶器を持参していないことを刑務官に示さねばならなかった。この屈辱的な身体検査を、俗に「カンカン踊り」と称した。また刑務所だけではなく、一部の工場の退出時にも行われていたと記録されている。

 

 

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