虎と呼ばれた男 エピローグ

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【第9話】

翌日、松平と洋子は一緒に警視庁に入った。
「よ、結婚するんだってな」「は、はい!」2人の事は一瞬にして広まった。
「松平君、困ったことになったな。同じ課での夫婦は例がないんだ。むしろ禁止されているんだ」
「ああ、その事なら心配なく。僕達、退職しますから」
「やめるって、君!」唖然とする課長の小田だ。
「そうだ。やめた方がいい」二村警視が現れた。
「警視、そんなこと言ったって、生活がかかってますよ、これから夫婦になるんですから」
「松平は金持ちなんだよ。ほら、あそこの喫茶店、オーナーが松平なんだ」二村は警視庁の向かいにある喫茶店を指さした。
「あそこのオーナー…。結構高いですよ。良くそんな金があったな、羨ましい」
「君も羨ましいか、実は僕も何だよ」二村と小田は話し合っていく。
それから2ヶ月後、洋子と方正の結婚式が行われ、かっての同僚達も参列している。
「おめでとう、洋子さん」2人に言葉を掛けて、それに礼を言っていく2人だった。

2人は一緒に暮らしていて、洋子のお腹も膨らみはじめている。
「掃除でもするか!」洋子は開けたことのない押入を掃除をしていく。
「汚いわ、方正さんたら!」汚れた小さな菓子缶を見つけた。
「何が入っているのかしら?」興味本位で開けると「そ、そんなー!」叫ぶ洋子だ。
「見たのか洋子、それを」
「ええ、見たわ、あなたが殉職した先輩の兄弟なんて信じられない」洋子は手が震えている。
その写真にはオメガに殺された洋子の兄と先輩の婦警が一緒に映っていた。
しかも、方正と洋子の兄も一緒の写真が入っていた。
「僕の姉さんなんだ、オメガに殺された姉さんなんだ」
「そうだったの」長い沈黙が続いている。

「あなた、墓参りに行こうよ、兄さんと姉さんの為にも」
「そうだな。結婚の報告もしないとな」
「それに赤ちゃんができたことも」
「できたのか、俺の子が」
「ええ、できたの。医師が言うのには3ヶ月だって」
「そうか、俺もこれで父親だ」喜ぶ方正だ。
2人は電車を乗り継ぎ、洋子の姉が眠る墓にお参りをし「兄さん、私達結婚したわ、兄さんと美由紀さんの分も幸せになるからね」心に誓う2人だ。
正面の墓石には「妻美由紀」と方正の姉の名が刻まれている。

幸せそうな2人だが、日本国民を再び恐怖に陥れようとするやからがいた。
あのオメガが生き残っていた。
生き残った信者の中に朝倉の子を宿していた者がいた。
生まれた子は生き残った信者で極秘に育てられている。
「この子は関係ないわ、巻き込まないで!」
「そうはいくか、教祖様の血を引くお方だ。オメガの教祖になってもらう」女性から子供が離され信者の手で育てられている。
オメガが復活しようとしているのを虎は知らず、内閣情報局も知らなかった。

そして、20数年後にまた事件が起きた。

「天然痘が発生しました。絶滅したはずの天然痘が発生しました。しかも各地同時にです。これは異常です。何者かが細菌を蒔いたようです」どのテレビ局も特番で伝えている。
天然痘はワクチンの予防接種で防げるが、昭和60年頃から接種が廃止されてしまった。
その為に昭和60年後に生まれた者は免疫がない。
感染力と症状の凄い細菌に感染すればひとたまりもなく、全国で死者が相次ぎ5万人を越えた。
しかも、これからの日本をになう大事な若者ばかりが。
内閣情報局も必死に捜査しオメガの仕業と突き止めた。
「これはオメガだ。虎を出動させろ!」時の総理大臣は虎の出動を命じた。
しかし、首相官邸に呼ばれた虎はまだ20歳代と若く精悍な顔つきだ。
「閣下、虎の子です。虎は体力的に無理ですと申し出があり、自分の子を差し出しました」
「そうか。2代目の虎か。いいな、オメガを叩き潰すんだ。頼んだぞ!」
「はい、閣下!」敬礼で返事する2代目虎の戦闘服にもあった。
世界最強を証明する、あの金バッチとアメリカ大統領府からの襟章が。

【虎と呼ばれた男 完】

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