虎と呼ばれた男 最後の戦い

tora-m

【第6話】

これを契機に橋本首相が動いた。
「凶器準備集合罪でオメガ調べるんだ。責任は俺が取る!」国家公安員会に指示した。
それが各都道府県の警察本部に伝わり、一斉にオメガの家宅捜査が行われた。
万が一に備え、自衛隊も武装して施設の側で威嚇待機している。
戦車、迫撃砲も用意され、その様子がテレビでも全国に放送されている。
全国の国民がかたずを飲んで見守っていた。
しかし「だめだ、自衛隊を引かせろ!」村田と不破はインタビューの度に繰り返していた。
(バカだな。警察官が対応できるわけないだろう。相手はオメガだ!)覚めた目で国民が2人を見ている。

そんな中、静岡の施設では武装した上野派は警察官に銃を向けて撃ってきた。
「ダダダダ!」機関銃と共に手流弾も投げられ「ボーン!」「ズジーン!」破裂音が心底から響いていく。
装備を持たない警官が勝つわけがなかく「引け、引くんだ!」県警から指令がでた。
傷を負った警官が仲間に助けられながら退却し、その様子も全国に生放送されている。
「このままでは無理だ。自衛隊の出動しかない!」国民の誰もが思っていた。
テレビを見ていた橋本首相が決断した。
「静岡の施設に自衛隊を突入させろ!」それは瞬時に全国に伝わった。
テレビにも自衛隊の戦車が施設に突入する様子が写し出された。
突入した自衛隊は重装備で、歩兵は迫撃砲を手に持って突入していく。
「ボーン!」爆発音が響き、戦車も砲弾を放って、それは内戦と同じ状況だ。

そして、戦闘は1時間後決着した。
質に勝る自衛隊にオメガが勝つわけがなく、次々と上野派の信者が捕らえられていく。
「撤収!」自衛隊の司令官が指示を出し、一斉に自衛隊が引き上げていく。
変わって警察部隊が突入して穏健派の信者を救出していくが信者はまともな者は誰1人いない。
皆が全身が血で染まり、歩くこともできない。
皆が拷問で骨折しているからだ。

「まずいな。ここにも突入してくるかもしれんぞ」
「尊主様、ご安心下さい。我々がお守りします」テレビを見ながら朝倉と上野が話し合っていた。
警察隊は全国の施設をくまなく調べたが肝心の朝倉と子供が見つからない。
テレビでも「オメガの朝倉がいません。神隠しにあったように消えてしまいました」繰り返し放送し、警察隊にも焦りが出てきた。
「閣下、ここは一旦、引いて村山派から事情を聞いた方がよいのではないでしょうか?」
「そうだな。引くか。しかし、見張りは置いておけ!」
「こころえてます」橋本の指令は瞬時に伝わり、警察隊が施設から撤収していく。
「何でだ。朝倉を捕まえるまで何でやらないんだ!」テレビを見ていた国民が怒りを露にして叫んでいる。

それから数日後、国会が開かれた。
村田と不破は内閣不信任案を提出したが「バカだ。どこまでバカなんだ!」国民が両党首の主張にあきれかえっている。
一方、全国の警察本部では穏健な村山派の生き残りから事情聴取を始めていた。
「あいつらは尊主でも教祖でもない。悪魔だ。この世の悪魔だ!」素直に事情聴取に応じている。
そして、幹部しか知らないアジトが栃木の鬼怒川にあることを知らされた。


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「閣下、あいつらを捕まえても裁判が長引くだけです。もう一度、虎を出動させて下さい」
「君もそう思うかね。僕もそう思うんだ。裁判は100年掛かるな」
「あいつらは生かして置くべきではありません!」
「よし、虎を出動させろ!」「はい、伝えます」内閣情報局から瞬時に虎に命令が下った。
「いよいよだ。これが最後の決戦だな」
「虎、お願い。必ず生きて帰ってね。死んだらあの子が可哀想だから、必ず生きて帰るのよ」
「わかってる。俺は死なないさ。なんていったって不死身だから」

虎は再び戦闘服に着替えた。あの金バッチの着いた戦闘服に。
「行くぞ!」虎は再び市ヶ谷に向かった。
虎の乗った車は全速力で数台のパトカーに先導されている。
一方、駐屯地では自衛隊員がヘリコプターの整備に余念がない。
(虎の乗ってもらえるなら光栄だ!)皆が必死で整備している。
そこにパトカーに先導された虎が到着し、虎は車を降りてヘリを選んでいく。
「これが最適だ。これは対戦車用のアパッチじゃないか。低空飛行にはもってこいだ」その言葉に駐屯地の司令官が「このアパッチはたった今盗まれた。犯人は不明だが盗まれたのは事実だ。
しかも、対戦車砲や機関銃もだ。燃料も満タンで400キロは樂に飛べる」
それを聞いていた虎が「申しわけありません!」司令官に敬礼する。
「虎殿、私の整備したアパッチを盗んでもらえて光栄です」整備士も敬礼で答えた。

「それから、操縦士も一緒に盗まれた。我が駐屯地で一番腕がいい操縦士の及川一尉と後藤曹長までもが!」司令官の言葉に虎に向かい走ってくる2人の兵士がいた。
「及川一尉です。一緒に盗んでもらえて光栄です」「後藤曹長です。光栄です」2人は虎に敬礼してヘリに乗り込みエンジンを吹かせていく。
「ありがとう。必ず生きてお返しします」虎は司令官に敬礼した。
「アパッチを盗んだ犯人は我々の願うことを必ず実現してくれる!」司令官が部下に言い放った。
「虎殿に敬礼!」大きな声と同時に自衛隊員の皆が敬礼していく。
(ありがとう、必ず朝倉を抹殺するよ、日本の為にも)虎が乗り込むと同時にヘリが全速で回転して浮かび上がった。
「虎、頼んだぞ、朝倉を必ず抹殺してくれ!」それを見送る内閣情報局や自衛隊員だった。

虎の乗ったヘリは全速で北上していく。
「虎殿、ナビをご覧下さい。見方からの発信です」後藤は画面に写る映像を虎に見せた。
「もうすぐだ。でも山が迫ってるぞ」
「鬼怒川は山と山に囲まれた地形です。かなり入り組んでますから」及川は操縦桿を握りながら言う。
その時、機内の無線に連絡が入った。
「虎殿、アパッチを確認しました。そこから左に向かい着陸して下さい」無線の言葉に「なぜだ。それに君は?」
「申し遅れました。宇都宮駐屯地第5小隊です。我々も盗まれました」
「ありがとう、感謝する」虎は知っていた。
宇都宮駐屯地は天皇陛下が那須別荘に赴くさいに、警護をしているのを。
表では栃木県警や宮内庁警察が引き立っていたが、実際は裏で宇都宮駐屯地の自衛隊が要所を警護していた。訓練という名目で。
そのために宇都宮駐屯地には陸上自衛隊にも関わらず、万が一に備え天皇家を緊急輸送するためのヘリや皇族の護衛用ヘリなど、航空自衛隊同様の輸送機も常備されているのも知っていた。

アパッチが着陸すると同時に人が駆け寄ってきた。
「虎殿。朝倉はここから直ぐの所です」
「そうか、行くぞ」虎がヘリから降りると同時に走っていく。
正面に建物が見えて「要塞だ、これは!」走りながら見て虎は感じた。
「虎殿、これで突破口を開きます」
「頼んだ、やってくれ!」迫撃砲が行く手を拒んだコンクリートの壁に打たれた。
「ドスン!」鈍い音とともにコンクリートが吹き飛んでぽっかりと穴が空いている。
「行くぞ!」
「危険です一人では。相手も気付いてます」
「それは承知だ。機関銃を貸してくれ」
「お願いです、お供をさせて下さい」
「君たちには家族がいる。死ぬのは一人でいい」
「ここに残ったら家族も笑い物です。一緒に死なせて下さい」
「私もお供をさせて下さい」皆が言い出した。
「わかった。皆で行こう。だが、決して死ぬなよ、必ず生きて帰るんだ!」
「はい!」その言葉を聞いた虎は突入し、その後を宇都宮駐屯地の自衛隊員も続いて突入した。

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