虎と呼ばれた男 特別任務

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【第2話】

次の日、何事も無かったように松平は仕事をしていた。
洋子は時折、松平を見つめ、そして松平の仕事を確認してから再び仕事を始めていく。
(松平君、愛してるわ)心の中ではそう思っている。
たが、書類の不備を見つけた洋子は「こら、新入り。間違うんじゃないぞ!」
「すみません!」松平は洋子の顔を見つめ謝っている。
二人は他人に知られる事を恐れてわざと洋子は辛く松平にあたった。
それは松平も分かっているが、松平の前の席の清美は気づいている。
(変だわ、洋子さん)


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その日、警視庁のある部屋に1人の男が呼ばれた。
「すまないが付き合ってくれ!」中にいた男は地下の駐車場に向かった。
そして用意されていた高級車に乗り、2人が乗ると車は厳重な警戒する警官の検問を受けながら進んでいく。
10分程走って車が止まったが、そこは首相官邸だ。
車を降りると秘書らしき者が官邸を案内していく。
2人は何もなくガランとした広い応接室に連れて行かれ、そこに、待ちかねたように首相の橋本一郎が現れた。
首相は竹刀を2本持っている。
「これで、掛かってこい。こないならこっちから行くぞ!」と竹刀を男に投げた。
若い男は落ちている竹刀を拾って下段に構えた。
「!」橋本の動きがピタリと止まり(す、凄い殺気だ。隙がない。飛び込めば下から突き上げられる。下段に構えれば上から叩かれる。こんな奴初めてだ。何て恐ろしい奴だ!)橋本は冷や汗を流している。
そして、その男の目を見た。
「と、虎だ。獲物を狙う虎だ!」剣道5段の腕前の橋本は初めて恐怖を味わった。
「もう、いい。そこまで!」連れの男が間に入って止めた。

「この男がそうか。いい顔をしている。これなら大丈夫だろう」橋本首相は男の顔を見て安堵の色を示した。
「はい、虎は武芸万能です。この前のようにはいきません。いや、行かせません!」連れは橋本首相に告げた。
「虎か、いい名だ。任務は君から説明してくれ」
「はい、総理閣下」連れの男は話を始めた。
「君の指命は宗教会のオメガを潰すことだ。勿論、朝倉を抹殺することだ。その取り巻き連中も抹殺だ!」
さらに「もし、君の判断で朝倉の家族も抹殺する必要があると感じたら抹殺してくれ。この件は我々政府は関知しない。君が勝手にしたことだ。いいね」
連れて来られた男は(いよいよオメガとの戦いか、姉さん、必ず仇をとってやるからね)緊張している。
「君には申し訳ないと思うけどこれは僕たちの失敗なんだ」橋本が言い出した。
「村田総理の時に破防法を提出したが、連立政権を維持するため無能な村田の言うこと聞いてしまった。それは村田を国産党の不破があおったからだ。そのおかげで君が知ってるように警察でさえ取り締まれない状況になった。証拠が掴めないんだ。いや、証人が逃げるんだ。怖くてね」
一気に話した橋本首相は悔しそうにさらに言う。
「あの村田が総理でなく、女の土田たか子が総理になったらこんな事にはならなかったのに。村田がアソコまで無能とは思わなかった。誤算だった」
さらに「これは政府の決定だ。これからのことは口蓋無用。つまり、極秘にしてもらう。それに君は今まで通りに働いて貰わなければならない。辛いことだがこの日本を救えるのは君だけだ。頼む!」橋本は虎と呼ばれる男の手を握って泣いた。
橋本が見せた初めての涙である。
「閣下。必ずオメガを潰して見せます。殺された姉さんのためにも!」
「ありがとう、ありがとう!」橋本は男の手を握って幾度も礼を言った。
橋本の流した涙が手を濡らしている。


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松平は5時に警視庁を出ると洋子の現れるのを待っている。
「白鳥さん!」
「何か用なの、新米君」
「今夜、付き合ってもらえませんか?」
「何言ってるのよ。図にのらないで。私は淫乱じゃないんだからね。松平君が寂しそうたからしてあげたのよ。勘違いしないで。あんたが好きじゃないんだからね!」心にもないことを言う洋子だ。
「でも僕は洋子さんが大好きです。必ず妻になってもらいます」
「ばか。誰があんたの妻になんかなるもんですか!」言葉では拒んでいたが洋子は嬉しくて笑顔になっている。
(ありがとう。私もあなたの妻になりたいのよ)しかし、今の二人にそれが許される状況であることは充分知っている。

翌日、捜査一課に小田課長に連れられて新人の婦警が赴任した。
「水島智子と申します。なにぶん新人ですのでよろしくお願いします」その婦警は容姿が整っていたので男性は喜んでいた。
「ふん、直ぐに男は顔に騙されるんだから」
「ほんと、スケベよ」
「洋子さん、僕は洋子さんが本命ですから」松平は洋子にしか聞こえないような小さな声で言ったが(ありがとう。松平君)わざと洋子は知らんぷりをしている。
水島の席は松平の隣で、そのために洋子に落ち着きがなかい。
洋子の容姿は決して悪くはない。むしろ美人に入る。しかし、智子はそれ以上に美人だったから洋子は松平を取られまいと必死になっていた。

智子は事あるごとに松平に相談していくから洋子は仕事どころではなかった。
(智子、あんたを殺してやる!)顔には出さないが心の中ではそう思っていた。
しかし「新米は新米に任せた方が良いみたいだし」と冷静を装っている。
いくら装っても、前の席の清美は洋子の心を見抜いていた。
(洋子さん、松平君に惚れてるな)清美は「ねえ、洋子さん。飲みにいかない。松平君も一緒にどう」
「勿論、小野さんと白鳥さんの誘いだったら、勿論OKです」
「先輩、私も誘ってくださいよ」智子は洋子にねだった。
(誰があんたなんか誘うもんか!)と思っていたが「まあ、新人歓迎会といきますか」智子が参加する事を許したが、松平を取られるのではと動揺している。

4人は洋子と清美の行きつけの店に入ったが、智子は松平の腕にすがったまま、洋子をいたずらに刺激し、清美は洋子を気遣って機嫌を取っている。
いつもは酔わない洋子だがは今夜ばかりは酔った。
酒もかなり飲んだが智子のことでやけ酒を飲み続けた。
「先輩。もう帰りましょう。明日は日曜だからぐっすり休んでください」4人は一緒に店をでた。
酔った洋子を清美と松平が肩で抱きかかえながら洋子のマンションまで送った。
「後は私がするから、新米君は新米を送ってあげて!」ベッドに洋子を寝せて清美が言う。
「じゃ、先輩をお願いします!」松平と智子は洋子のマンションからでていった。

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