第21話
典子の膣は誰のもの? その2
4月8日 火曜日 午後7時40分 岡本典子
パンッ、パンッ、パンッ……パンッ、パンッ、パンッ……!
「どうだ? バックで突かれるセックスは? 野生的で気持ちいいだろう? 風に吹かれながらのセックスは、解放的で感じるだろう?
ほら典子も、もっと大声で喘いでみろ! 下の階の連中に典子のよがり声を聞かせてやれ……こんな風にな!」
ズ二ュゥゥッ! ズ二ュッ、ズ二ュッ……ズ二ュゥゥゥッ!
「くぅぅぅっ、むぅぅぅっ……な、なかのお肉がぁ……だぁ、だめぇ……声……でちゃうぅぅっ!」
河添が腰を突き出す角度を変えた。
典子を更に乱れさせようとして。
エッチな声を我慢する私を苛めたくて。
斜めから侵入した硬いモノに、膣の壁を深くえぐられた。
ものすごく感じちゃう入り口を責められた。
「いやぁぁ……いやぁぁぁぁっ」
私は、大きく開きそうなくちびるを冷たいコンクリートに押し付けていた。
くちびるの形が歪むのも構わずに、上から押え付けていた。
もう、喉の手前まで甘い声でいっぱいになってる。
いやらしい典子のアソコが、気持ちいい声をどんどん上へと運び上げてくる。
パンッ、パンッ、パンッ、パンッ……!
「ほーおぅ、典子も意外とがんばるじゃないか。でもなぁ、身体は正直に反応しているぞ。ほら、聞こえるだろ? お前の耳にも……」
じゅちゅ、ぐちゅ、じゅちゅぅ、ぐちゅぅ……じゅちゅ、ぐちゅ、じゅちゅぅ、ぐちゅぅ……
「ああぁあんっ、いや……させないでぇ……はぁ、恥ずかしい音、聞かせないでぇっ……んんっ」
河添が腰を打つ角度をまた変えた。
硬いモノをぐるりと回して、私を感じさせて鳴かせた。
もっともっと膣の中に気持ちいい液を溢れさせて、お尻も太腿の裏もびしょびしょに濡らしていく。
私は夫以外のモノを、また受け入れちゃった。
それも言葉とは裏腹に、こんなにすんなりとたいした抵抗もしないで。
きっと、このままイカされちゃう。
聞きたくもないエッチな水の音をベランダに響かせながら、恥ずかしい声をあげさせられちゃう。
ぬちゅぅ、じゅちゅ、ぬちゅぅ、じゅちゅ……
「はぐぅ、お腹の中のものが引き抜かれちゃうぅっ! だめぇ、お、奥にぃ……当たっちゃうぅっ!」
背筋をビリビリって痛いくらいの電流が流れていく。
外は寒いのに、アソコの中が燃えそうなくらい熱いの。
耐え切れなくなって、私は頭をもたげていた。
噛み締めていたくちびるが半開きになって、気が付いたときには大きく開いてた。
パンッ、パンッ、パンッ、パンッ……!
「くぅぅんんっ、ふあぁぁ……いやぁ、そんな……グリグリしないでぇ……典子、変になっちゃうぅぅ!」
もう我慢なんか出来っこない。
敏感な壁をこすられて削られて、奥の扉までノックされて……
アソコから噴き上がる気持ちいい波をハシタナイ声にして、私は叫んでた。
きっと聞こえちゃう。下の人にも、もっともっと下の人にまで……
でも、典子。やっぱり淫乱なのかな?
それでもいいよって思い始めてる。
「いい声でよがりだしたじゃないか。え、気持ち良くて仕方ないんだろう。ほら、もっとオマ○コを突いてやるから、『典子は淫らで淫乱な人妻です。オチ○チンが大好きな人妻です』って、大きな声で言ってみな」
「んむぅぅっ、ああっ、いやぁ、言えません……そんなぁ、恥ずかしい……こと……はぁぁぁ」
私は、額に貼り付いた髪を振り解くように頭を左右に揺らせた。
鼻から甘い声を抜かせているのに。
腰を淫らにくねらせているのに。
もう充分に淫乱な典子になりきっているのに。
まだ残っていたみたい。典子の羞恥心が……
大きく開いてた口が、喉の手前まで出かかっている言葉を必死で押し留めている。
「ああぁぁっ、んふぅっ、いや、いや、はあっ」
甲高い肉を打つ音が、催促するように大きくなっている。
溶けそうなエッチな割れ目に、ズボズボって硬い肉の棒が打ち込まれていく。
膣のなかで暴れる河添のモノが訊いてきた。
『いつまでやせ我慢してるの?』って……
『お外でオマ○コを開いているような女が、恥じらう必要なんてないでしょ?』って……
それを証明するように、太腿をひざ裏を、お洩らししたようにエッチなお水が垂れていく。
今すぐにでも絶頂しそうな快感に、背中が大きく震えて反らされてた。
それを見た打算的な私が、哀しい決断を促してくる。