性奴隷にされた少女の前に調教師役の男が?

 

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第2話
友の涙は恥辱演舞へのいざない その2

9月8日 月曜日 午後0時20分  早野有里

わたし達3人は、負け犬のように肩をすぼめて駅へ向かって歩いていた。
気まずいのか、誰も話し掛けようとしない。

せっかくの嬉しい気分が全部パーになっちゃった。
久々にいい気分だったのに……
そう思うと、イラつくわね。
なんだか無性に腹が立ってきて、誰かに……?!

……うふふふっ……きみがいるじゃない。
さあ、なにをしてもらおうかな……? いひひひひひッッ……!

「ねえ、有里。聞いてるの? さっきからなにをブツブツ呟いてんのよ」

「えっ? ああ……理佐、ごめん。そ、それで……なに食べようか?」

慌ててキョロキョロと目を動かした。

「こうも暑いと、コッテリ系よりアッサリ系よね。軽くピザもいいけど、ここはガツンと豚骨ラーメンでも?」

「違うわよ。もうっ、なに訳のわかんないことを言ってるのよ。向こうで手を振っている人、有里の知り合いじゃないの? ほらぁ、赤いスポーツカーの前に立っている人……」

「……えっ!?」

「……ひッ!?」

理佐の指摘に、わたしが小さく悲鳴を上げて。
後ろで舞衣も小さく声を……悲鳴を上げて?

どうしてアンタがそこにいるのよって、わたしが悲しい顔をしたら、舞衣も悲しい顔をしていた。

「さあ、早く行ってあげたら。あの格好、かなり浮いてるわよ」

理佐の指摘は充分に的を得ている。

金持ちの道楽の象徴みたいな真っ赤なスポーツカー。
真っ白なスーツに大きめのサングラス。
真っ赤な乗り物の横で、真っ白な人が大げさに手を振っている。

そして、わたしは感じた。
周囲に群がる興味津津の視線が、わたしとその彼の間を行ったり来たりしているのを……
ここは急用が出来たことにして、回れ右をすることに決める。

「有里さぁ~ん……っ!」

お願いだから名前で呼ばないで……

「ほらぁ有里、呼んでるよ」

「……うん」

わたしは理佐に引きずられるようにして、真っ赤なスポーツカーに近づいた。

「はじめまして。私、副島と申します。お嬢様方は、有里さんのご友人でいらっしゃいますか? それは、それは……」

副島は頼んでもいないのに自分の方から名乗りでると、理佐と舞衣の顔を交互に見比べた。
咄嗟にわたしは、副島の視線を遮ろうと前に立ち塞がった。

ところで理佐、目にハートマークが浮かんでいるよ。
さっきのかなり浮いてる格好って発言は、なんだったのよ!
それに比べて、舞衣はどうしたのよ?
肩が震えているじゃない。それに顔色も悪い。怯えているの?

「あのぅ……副島さん。有里とはどういう関係なんですか? まさか、深い仲ってことは……?」

理佐は、わたしを押しのけるようにして副島に話しかけている。

「さすがは有里さんのご友人。察しが早いですねぇ。ええ、彼女と二人きりで過ごす時は『有里』『徹也』と、ファーストネームで呼び合う仲なんですよぉ。ねえ、有里ぃ」

「……ううぅぅッ……ううッ……」

「ちょっと有里、犬みたいに何唸っているのよ。お腹でもすいたの? でも驚いたわね。有里はこの手の分野には、かなりの奥手だと思っていたのになぁ。まさかアタシより先に彼氏が出来ていたとは……ねえ、舞衣もそう思うでしょ」

「私は……そのぉ……有里……」

理佐の呼び掛けにも舞衣は顔を背けて、時々すがるような視線を副島に送っている。

まさかと思うけど、副島との秘密を舞衣は知っているの?
……ううん、そんなことあるわけないじゃない。
ていうか、あって欲しくなんかない。

それよりも、舞衣の体調の方が気になるわ。
顔から血の気が引いて、唇まで真っ青!
……貧血……かな? だったら早く手当てしてあげないと!

「ふーぅ……舞衣、理佐、ごめ~ん。わたし……徹也さんとドライブすることにしたから♪ お昼のランチは、また今度ね。ああそれとね。理佐、舞衣を頼むわね。ちょっと具合が悪そうだから。どこか涼しい所にでも連れて行ってあげてね。それじゃぁ、舞衣、理佐……バイバ~イ♪」

どうせ今日の運命は決まったも同じ。
わたしはご機嫌を装って両手を振ると、真っ赤なスポーツカーに乗り込んだ。

「……徹也さん、行きましょ♪」

「有里……」

舞衣がそれでも何か言いたげに、副島とわたしに交互に視線を送った。

「有里、彼氏とのドライブ楽しんできてね。バイバイ。副島さんも有里をよろしくね。さよなら~♪ さあ舞衣、行くわよ」

理佐は舞衣の手を引っ張り、近くのカフェへと入っていった。

……これで、良かったんだよね。

「有里様も変わりましたねぇ。ご自分の方から、私をお誘いになるとは……」

「そんなことより、早く車を出してよ」

わたしは、座席に深く身体を沈みこませると下を俯いた。

「……で、どこをドライブ致しましょうか?」

「どこだっていいわよッ! だから、早く車を動かして!」

 

 

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