第37話
処女は自分で奪うもの その1
8月23日 土曜日 午後9時20分 吉竹舞衣
「大切な友人のオマ○コは、いかがでしたかぁ? 随分と熱心にご覧になっておられましたが、実は自分の性器と見比べていたとか……ククククッ。まあ、仕方ありませんねぇ。女のアソコは股を開かないと見えませんから。それに引き換え、男はいいですよぉ。なにしろ股の間にぶら下がっているんですからねぇ」
「ばかばかしい……」
一体、この男の頭の中はどうなっているのだろう?
口から出てくる言葉は、人を傷つける残酷なものばかり。
「副島さん、次は何を致しましょうか?」
私は、ソファーの上でさっきと同じように体育座りをした。
ただ、もう隠したりしない。
両手でヒザをギュッと抱え込むこともしないし、ヒザ頭どうしを閉じ合わせてもいない。
「ああ、そうでした。つい可笑しくて、舞衣さんのことを忘れかけていましたよ。えーっと。それでは両足を開いてもらいましょうかぁ。オマ○コが、よーく見えるようにねぇ」
私は足の裏を滑らすようにして、股関節の限界まで両足を拡げた。
遮るものを失いむき出しになった私の性器を、副島が刺すように見つめている。
あの人、私を辱めようとして、わざとこんなポーズを指示したんだ。
でも不思議……何の感情も湧いてこない。
恥ずかしいとか……哀しいとか……
もっと何かあると思ったんだけどな……
「これが舞衣さんのオマ○コですか。身体付きも有里さんより大人びていましたが、アソコも大人って感じですねぇ。特に、クリトリスの辺りまでしっかりと恥ずかしい毛に包まれて、正に大人の風格です。誰かさんのオマ○コのように、もやもやって感じでは幼女を犯しているようで、こっちもなんだか罪悪感が残りますからねぇ」
「舞衣のアソコを褒めて頂いて、ありがとうございます。それでは、割れ目の中も見てもらえますか?」
私は副島の話を遮った。
両手の指を使って、大陰唇の裂け目を左右に思いっきり引っ張った。
お風呂に入って洗うときも、自分で慰めるときも、デリケートな処だからこんなに乱暴なことはしない。
それでも、ようやく写真の中の有里に追い付くことができる。
私の性器も辱めてもらえる。
ねえ、有里も見て。舞衣のアソコ。
そして、傷つく言葉を私に投げ掛けてよ。
私のアソコって、卑猥で汚れているでしょ。
副島は大人びてるって、話してたけど、有里は気にしちゃだめだよ。
単純に、セックス好きな性器ってことだから。
これでまだ男の人を知らない処女なんだから、笑っちゃうよね。
有里、待っててね。
舞衣も早く、ヴァージンを奪ってもらうからね。
「時々あなたは、私の期待を超えるような行動に出ますねぇ。まさか自分からオマ○コを拡げるとは思いませんでしたよ。実は舞衣さんは、根っからの淫乱だとか?
うーん、その割には中の肉はきれいですね。全く使いこまれていない。色は薄いサーモンピンク。ただ、膣の位置がちょっと上つきですねぇ。体位は正常位の方が理想かもしれません。因みに、有里さんのオマ○コは下つきでしたから。この前なんか、バックで突いてあげたらいい声で鳴きましたよぉ」
「お願いします。有里をこれ以上辱めないで。
その代わり舞衣の性器をもっとご覧になって、もっともっと貶してください」
私は腰を突き出して自分の性器を曝け出していた。
もうこれ以上、有里を弄ぶ言葉なんて聞きたくない。
そのためにはどうしたら……どうすれば……
「副島さん。舞衣の性器には満足してもらえましたか? あのぉ、お願いがあるんです。そろそろ、セックスしてもらえないでしょうか。舞衣はアソコが疼いて仕方ないんです。早くアソコに副島さんのモノを……それで処女を奪って……お願いします」
しゃべりながら鳥肌が立ってきた。
自分からこんな言葉で媚びるなんて、私じゃないみたい。
「舞衣さん、少しハシタナイですよぉ。こういう言葉は清純なあなたには似合いません。それとも……舞衣さんはエッチに興味津々の淫乱娘とでも……」
一瞬だけ戸惑い、それから大きくうなずいた。
もう後には引き返せない覚悟で。
「そうですかぁ。それならこうしましょう。舞衣さんの初めてのお相手は、コレに任せるとしましょうか……ククククッ」
副島は嫌味に笑いながらそう言うと、向かい合わせのソファーから立ち上がる。
のんびりとした足取りで背後のキャビネットへ向かい、引き出しを開けた。
何が入っているの?
ソファーの上に恥ずかしい格好で座らされている私には、覗くことなんて出来ない。
でも、ものすごく嫌な予感がする。
「ありましたよぉ、舞衣さんの相手が……はい、コレです」
「こ、これって……?!」