女の子どうしが秘密の会話を?!

 

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第15話
ひとときの安らぎ


8月20日 水曜日 午前10時  水上千里

「おかげで助かりました。ありがとうございます」

女の子……そう、早野有里さんは、私の前でにこやかに頭を下げた。
そしてもうひとりの少女には目を逸らせながら、ぼそっと小さな声で「ありがとう」って言うのが聞こえた。

う~ん。このお嬢さん達は知り合いなのかな?
私は少し勘ぐってから二人を誘った。

「ケーキでも食べにいかない? 私がごちそうするわよ」

「ケーキ……♪」

「喜んで……」

前者が目を輝かせた有里さん。
後者が控えめに応じてくれた、舞衣さんっていう少女。

私達は駅の1階に入っているカフェで、しばらくの間、他愛もない話に夢中になっていた。

私は以前に勤めていた産婦人科での体験談を、多少オーバーに話して聞かせた。
女性が妊娠して、出産するまでの過程を詳しく話していたら……やっぱり二人とも女の子よね。
目を輝かせて、大きくうなずきながら聞いているんだから。

本当は一昨日の気になることを、有里さんから直に聞きたかったんだけど……
舞衣さんも同席していたしね。
それになぜだか分からないけど『今はこの話題を口にするな』と、私の心がブレーキを掛けてくるの。
私ってまさか霊感が強いタイプかも。

だから逆に私は、彼女達に通っている大学について聞いてみた。
二人とも教育科に通っていて、将来は小学校の先生を目指しているらしいの。

夢が有るって、素晴らしいよね。
それにいいよねぇ。大学生って。
なんか自由を謳歌しているみたいで……
私も経験したかったな、キャンパスライフ……

ただ、ちょっと気になることがあったわ。
彼女達って、私とはそれぞれしゃべるんだけど、二人の間には何かあるのか?
ほとんどお互いからは話そうとはしないの。
まあ、人にはそれぞれ悩みがあるもんだし、私にも人には言えない辛い悩みがあるから。

私は、もう一度だけ二人を見比べてみた。
ちょっと勝気で幼く見える有里さんと、優雅なたたずまいを見せて、ちょっぴり大人の雰囲気が漂う舞衣さん。
この二人、今はギクシャクしているけど、きっと仲直り出来ると思う。

「ごちそうさまでした」

「千里さん、ケーキおいしかったです」

「私も楽しかったわ。また3人で時間があれば会いましょうね。なんだか二人を見ていると可愛い妹たちに見えてきた」

「私も、千里さんがお姉さんだったらいいなって……」

「わたしはなんだか照れくさいな。ところで、千里お姉さん。わたしって……まだ、子供ですかぁ」

有里さんが、少し口を尖らせている。

多分、電車内での私の言葉を思い出して……
だとしたらこの子、見た目以上の記憶力というか、あの状況で度胸があるというか……

「まあ、私から見れば二人とも、まだまだ子供ね」

「そんなぁ……」

「えっ、私もですか……」

「そういえば、あの若いサラリーマン風の人って誰なの?」

「わたしも知らないんです。突然わたしの目の前で、あの人が男達に因縁をつけられていて、それで助けに入っただけで……」

「そ、そうなの……? でも女の子なんだから、あまり無茶はしない方がいいわよ」

私は少し気になっていた。
あのとき、男たち以外に刺すような視線があったことに……
気のせいであればいいんだけど……

「あっ、いけない。もうこんな時間……講義に遅刻しちゃう! 舞衣……ううん、千里お姉さん、また誘ってくださいね」

有里さんは一瞬、舞衣さんの名前を呼び掛けて慌てて訂正した。
この子って、相当な意地っ張りさんね。

「私も失礼します。今日はありがとうございました」

舞衣さんは丁寧にお辞儀すると、有里さんの後を少し距離をあけながら追い掛けていった。

何があるのか分からないけど、仲直りしてよお二人さん。
さあ、私も早く帰って寝ようっと……

 

 

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