少女が学校の中まで男に付き纏われ

 

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第31話
副島の秘密


8月12日 火曜日 午前9時50分  早野有里

「小水にしては、遅かったですねぇ。本当は、ウンチをひねり出していたんじゃないですかぁ? 尻たぶから尻穴まで、念入りにマッサージしてあげましたからね。ふふふっ……お通じも良くなったでしょう?」

改札を通り抜けた年配の男性が、半身で振り返り、わたしと目を合わせた。

「はぁーっ。お陰さまですっきり出せました。また、お願いしようかしら」

意外そうな副島の顔。

因みにきみに質問だけど、トイレって何をするところだっけ?

「久しぶりですねぇ……この通りを歩くのは何年ぶりでしょうか。大学時代は、毎日通ったものですよ♪ そう……あれは……」

副島は何を懐かしがっているのか。
思い出を勝手に語りながら、大学までの道程を歩いていた。
その隣に、無口で大柄な男がお共のように寄り添っている。

わたしは男達と距離を置くようにして、後ろをとぼとぼと歩いて行った。
間違っても、知り合いだとか思われたくない。

『そうよ。この人達とは全然関係ありません。全くの赤の他人です!』
わたしは、心の中で叫んでいた。

「あっ、このパン屋さん。まだ潰れずに頑張っていますねぇ。学生時代は、ここのカレーパンをよく食べましたねぇ。懐かしいですねぇ♪ そこの、うどん屋さんも……♪」

ホントに目障りね。
真っ直ぐに歩けないのかしら。
それにこの人。ここの大学のOBらしいけど、卒業してまだ5、6年でしょ。
あのパン屋さんは、わたしも利用しているの。
そう簡単に倒産してもらったら、困るの!

……? ……?!
……ちょっと待ってよ!
あの人って……この大学のOB?!
……と、いうことは……わたしの先輩?!

嫌だ! いやだ! イヤダッ!
他の大学に入るんだった。
……もう、遅いかな?

「有里様、遅いですよぉ。あんまり遅れるようなら置いていきますよぉ」

わたしは、思いっきり何度もうなずいた。
是非、置いていってください。

「珍しいな。君がここに来るとは……」

「……副島君、久しぶりだね」

大学に着いた途端、何人かの大学関係者が、あの男に話し掛けてくる。
それも、親しそうな笑顔で……

この人って……ただのOBじゃないの?って、だめだめ。
この人は危険。そう危険人物なのよ。

「副島さん。わたしは講義があるので失礼します」

昔話に花を咲かせている今が、最後のチャンス。
わたしは聞き取れないような早口でまくし立てると、教育科棟へと逃げ出した。

お願い、呼び留めないでよ。
後ろを振り向かず……真っ直ぐ前を向いて……そして、祈り続けた。

校舎の入り口が見えてきた。
あの中へ逃げ込んでしまえば……

「有里さぁーん。どうしましたぁーっ? こっちにぃ、来てくださぁ~い!」

……聞こえない。聞こえない。
わたしには、何のことかわからない。
……でも、名前で呼ばないでよ!
それは、ひじょーに困る。

仕方なく振り返って、周囲を二度三度見回した。
そして首を大きく左右に振った

副島が校庭の端から手を振っている。
しかも、大声のおまけつきで……

芝生の敷き詰められた校庭は、今日も人影がまばらだった。
こんな気温が急上昇するなか、好き好んで散策する物好きな学生なんているはずがない。

それなのにわたしは、大声の主の元へと全速力で駆けて行った。
熱い炎天下の中、芝生の上を走った。

また、目立ってしまった。
わたしのいる場所が、どんどん減らされていくうぅぅぅ。

 

 

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