ストリップ、性感チェック、セックス?

 

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第12話
その男、副島


8月11日 月曜日 午後7時50分  早野 有里

母と病院のロビーで別れた後、わたしは駅前の本屋さんを梯子しながら適当に時間を潰した。
そして、じれったいほど進まない時計の針にイライラを募らせて、指定された時刻の10分前に夜間受け付けを訪れた。

窓口で応対した職員さんは、愛想の悪い人だった。
値踏みするようにわたしの顔を見て、一言「案内の者が来るまで、その辺で待っておけ」って……

瞬間、ムカッてきたけど、ここはぐっと我慢我慢。
わたしは言われた通り、壁に寄り添うようにして待つことにした。

しばらくして、通路の奥から男性がひとり歩いて来るのが見えた。
その人は白衣を着た松山先生ではなく、スーツ姿をしていて、もっと大柄で体格も良くて、ただ怖い顔をした人。
普段なら、目を合わせるのも勇気がいるって感じ……

おまけに受付で待っているわたしに、あごをしゃくるようにして『付いて来い』だもんね。
受付の職員さん共々、失礼よね。

それからわたしは結構歩かされた。
薄暗い廊下を右に曲がり左に曲がり、途中で方角さえ分からなくなって、ここはどこ?ってなってた。
それなのに大柄で怖い人は、わたしを振り返ることなく歩き続けた。
一言も話しかけてくれずに、まるでわたしの存在を否定するように……

軽いウォーキング気分を味合わされて連れて来られたのは、木彫りの彫刻が一面に施された両開きの扉の前だった。
実用重視の建物に、なぜ?って思う扉だったけど、それのドアノブに付いているキーボードにも、なぜ?って感じ。

今、例の怖い人が、ドアノブに向かってピッピッってなにかを打ち込んでいる。
……暗証番号かな。
わたしの方からは見えなかったけどね。

扉がひらくと、わたしを置いて案内人さんは去って行った。
結局彼は、一言もしゃべってくれなかった。

さあ、今から有里にとっての戦争ね……
きみも応援してよ。
ただし、気を利かせて目を瞑るのも忘れずにね。

わたしは警戒するように、部屋の中央までは進まず扉の入り口付近から中を窺った。

大きなガラスの嵌めこまれた木製のキャビネット。
フレームが銀色に光り輝いていて、とっても厚みのあるガラス製の天板が乗せられたシックなテーブル。
それに向かい合うように配置された、大人4人が充分に座れる本革張りのソファー。

なんか、ゴージャスって感じ。
思わず履いているジョギングシューズを脱ごうとしたくらいだから……

……なにか抜けていないかって?

ちゃんと、分かっているわよ。
わざと話題から外していただけ……

わたしの視野に入っているのは、ゴージャスな調度品だけではなかった。
おそらくこの部屋の主で、メールの送り主であろう人は、わたしに背を向けてソファーに座っていた。

「何を突っ立っているんです。さあ、こちらへどうぞ」

「……失礼します。あの……えっ……?!」

振り返って話し掛けてきた人を、わたしは知っている。
でも、会話したこともないし誰かも知らないけど……
確かにこの人に、自分は会っている。

わたしは、その男と向かい合うようにソファーに座った。

「あなたが早野有里さんですねぇ。これはこれは、写真以上にお美しい。あなたとは初対面なので、自己紹介といきますか……」

「待って下さい……!」

男の話を遮り疑問をぶつけた。

「半月ほど前の、わたしに対するあなたの態度。あれは一体なんの真似です? ……副島さん」

忘れもしない。電車内での腹立たしい思い出。
乗客のフリをして、じっとわたしのことを観察するように目を這わせてきて……

どうせメールを送ったのも、この男だろう。
ここは強気に出て主導権を握る方が得策かも。

「ああ、ばれていましたか。あの時は、あなたに会いたい一心であんな真似を……どうもすいません」

副島はあっさりと頭を下げた。
それも白々しい言い訳で……
そのうえで、無言でいるわたしを了解したと受け取ったのか、澄ました表情でまた話し始めた。

「それでは、改めて自己紹介をさせてもらいます。名前は副島徹也。今は、ある方の秘書をしております。あなたも目をお通しになったと思いますが、契約書に記されている管理人とは当面、私のこととお思いになって結構です。
あとは年令とか趣味とか答えましょうか? なんなら、私のスリーサイズでも……」

随分とふざけた人。
それとも、わたしの緊張をほぐそうとしてくれているのかしら?
どちらにしろ、この前の態度と今の環境を考えると、迂闊なことは出来そうにもないわね。

わたしは冷静さを意識しながら、男を睨んだ。

「意外と面白い方ですね。でも、ジョークは下品で全然面白くない。あ、そうでした。ひとつだけ質問してもいいですか?」

「はい、なんなりと……」

「父の治療費を出してくれる方って、誰なんですか?」

この前松山先生から聞きそびれた疑問に、この人は答えてくれるかしら?

「その事ですかぁ……まぁ、いいでしょう。では、早野有里さん。時田総合金融の社長と言えばお分かりになりますか?」

教えてもらえたのは簡潔明快な答え。

「時田総合金融……?」

わたしはオウム返しのように訊き返していた。

頭の中には、駅前にある巨大なガラス張りのビルが思い浮かんだ。
……確か、あの建物が男の言った会社のはず。

それは例の駅前総合開発の旗振り役で、この地域で一番の巨大企業。
お父さんのプロジェクトも、指揮していたのは時田金融だって……
お母さんに聞いたことがある。
そしてその会社の社長ってことは……?!

頭の中で嫌な相関図が出来あがる。

まさか、わたしが身体を差し出す相手は……お父さんの仕事の発注者ってこと?!
そんなことって……!

「お分かりになりましたかぁ? 因みに、社長の名前は時田謙一。あなたのお父さんにとっては命の恩人なのですから、お忘れなく。それでは、時間が惜しいので手短に後の説明をさせていただきます。これを御覧なさい」

……失敗。
頭が混乱しているうちに話を進められてしまった。

副島って人はテーブルに置いてあったリモコンを手にすると、正面にある大型の液晶モニターの電源を入れる。
今さらテレビを見る訳じゃないよね。

「よぉーく、見てて下さいよぉ」

画面に見覚えのある顔が映っている?

「えっ、わたし……?!」

そう。映っていたのはわたし。それもかなりのアップで……
そしてボタンを押すたびに画面も変化する。
正面、真横、真上、足元から見上げるような角度に、わたしは思わず両足を閉じ合わせた。

「驚きましたかぁ? ここはちょっとしたスタジオになっていましてねぇ。あなたの撮影会を開くには、もってこいの場所でしょ」

「つまり……身体を……」

「ええ、そうです。まあ、グラビアタレントのそれとは、訳が違いますが……ククククッ……ところで、有里さん。行為の意味について知っていますか?」

「意味って……? この場合、その……エッチをするってことでしょ!」

わたしは、迷いながらも語尾を強めて言い放っていた。

「はぁーい、正解。ただ補足させてもらいますと、あなたがエッチな行為をすることによって、お父さんの命は保障されます。つまり、行為をした分だけ治療費が支払われるということです。
それと内容も大事ですよぉ。なるべく男性を興奮させることが出来れば、ポイントが高いですからね。どうですぅ……? 面白いルールでしょ」

「……!」

あまりにものショックで、声を出すのを忘れていた。

それって、まさか……
わたしの努力次第で、お父さんの寿命が決まるということ?
なにも言い返せないうちに、説明だけがどんどん進んでいく。

「何も仰らないと言うことは、ご理解いただけたとものと致します。それでは今日の予定を……」

副島は咳払いを一度挟むと、まだまだ説明を続ける。

「えぇ~っ、一つ目は、服を全て脱いでもらい、その姿をカメラに収めます。えぇ~っ、二つ目は、あなたの性感をチェックします。えぇ~っ、三つ目は、私とセックスをしてもらいます。
以上、ここまでが今晩の予定です。因みに、何時になろうとこの予定通りに実行しますので悪しからず。おやぁ、顔色が優れないようですが、大丈夫ですかぁ?」

「はい……何ともありませんから……お気遣いなく」

わたしが想像していたものと全然違う。
男の人と、その……セックスをするだけでも死ぬほどの覚悟がいるのに、それって……他にも色々なことをさせられるってこと?

考えただけで吐き気がしてきた。
こんなことなら胃薬を持ってくれば良かったかな。

 

 

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