【第12章(3)】
その様子を見て、さちが藍のロープを解きながら高科に言った。
「このコ、どうすんの?」
「あぁ。俺が家まで送ってくから、おまえら先帰っていいぞ。」
すると、さちが高科の耳元でぼそぼそと何やら話し、すぐに高科はニヤッと笑いながらさちの尻を叩いた。
さちは舌を出すと、ゆうこと一緒に部室を後にした。
柴田と伊藤も機材をしまうと、高科に挨拶し帰っていった。
「藍!・・・藍!」
藍は高科の言葉で意識を取り戻した。
「・・・あっ・・せん・・ぱいっ・・あたし・・」
「やっと気が付いたようだな? だいじょぶか?」
「・・・えっ?・・あっ・・」
藍が言葉に詰まっていると高科が続けた。
「藍、どうだった?」
「えっ? ど、どうって・・」
「気持ちよかったかって聞いてるんだ。」
「・・・・」
「気持ちよかったか?」
「・・・はい。」
「そうだろうな。その濡れ方じゃあな。」
高科は藍の股間に目をやりながらそう言うと、藍はすぐに自分の股間に目をやった。
「・・あぁぁ・・ち、違います・・これは・・おしっこ・・あっ!」
藍はそういいかけて顔を真っ赤にして下を向いた。
「はははっ。そうだった。藍はさっき、おもらししたんだったな。でも、これはおしっこじゃないな。」
高科は大声で笑うと、藍の顔をまじまじと見ながらそう言った。
「・・先輩・・酷い・・」
「ん? 酷い? なにが?」
「だって・・あたしのこと好きだなんて・・ウソついて、あんな酷いことするなんて・・」
「うそなんかついてないさ。それに、気持ちよかったんだろ?」
「・・・・」
「さっきそう言ったじゃないか。」
「・・・・」
「俺は藍の事、大好きだよ。ウソなんか言ってない。」
「・・・でも好きならなんで、あんな酷いこと・・するの?」
「好きだから、するんじゃないか。」
「好きだから?」
「そう。藍の事好きだから、藍を欲しいから、藍の全てを知りたいからしたんだ。」
「・・・・」
「藍は俺の事、好きだって言ってくれたよな?」
「・・うん。」
「藍は俺のこと、欲しくないか?」
「・・・欲しい。」
「だろ? 全部知りたいだろ?」
「・・・うん。」
「さっき気持ちよかったって言ったよな? その時どう思ってた? 酷いことする奴だ、と思ったか?」
「・・・・・」
「どう思った?」
「・・・どうなってもいいって、思った。」
「ほら。藍も欲しいんだよ。ああして欲しいんだ。」
「・・・・」
藍は高科の言うことが当たっていたため、なにも答えられなかった。
「藍。」
「えっ?」
「俺はこれから、おまえの事を犯す。」
「えっ!・・そ、そんな・・」
「正直になれよ! ほんとはして欲しいんだろ?」
「・・・・」
「して欲しいんだろ? どうなんだ?」
「・・・して・・欲しい。でも・・」
「でも?」
「あたし・・・したこと・・・ないのに、そんな事・・」
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