【第11章(3)】
「そんな顔したってダメだよ。大丈夫だって。僕は藍ちゃんのこと大好きなんだ。酷いことなんかしないって。じゃ、手錠かけようね。」
「・・や、やめて・・お願い・・」
高科と、そんな話をしている間に、吉田とゆうこが藍に近づいて来た。ゆうこが藍の前に、吉田が後ろに立ち、藍は二人に挟まれていた。吉田は、藍に見えないように、手錠を隠し持っている・・。
「藍さぁ・・ちゃんとやってくれないと、いつまでたっても終わらないのよ! いいかげんにしてよ。」
ゆうこが言った。
「だ、だって・・」
藍が言いかけると、ゆうこが突然話題を変えた。
「ところで藍、さっき覗いてなかった?」
「・・・え、えっ? なにを・・」
藍はなんのことだかわからずに、戸惑っていた。
「しらばっくれないでよ。ちゃんと見えたんだから! 覗くなんて最低!」
「そ、そんな・・覗いてなんか・・」
「ほんと? じゃあ藍が何してたか、みんなに言ってもいい? せ・ん・ぱ・い、と・・」
藍は覗いていたことを見られていたばかりか、高科とのことまでゆうこが知っているようなので驚いた。そして慌てて答えてしまった。
「・・だ、だめ・・お願い、言わないで・・」
「じゃあ、黙っててあげるから、あたしの言う事聞きなさいよね。手をこうやって!」
ゆうこは自分で後ろ手に組んで見せた。
藍は仕方なく、ゆうこのするように後ろ手に組んだ。
すると、すかさず藍の後ろに立っていた吉田が藍に手錠を掛けてしまった。
カチャ
そんな金属音と同時に、藍の両手は自由を失った。
「あぁっ・・いやっ! はずして! はずしてよっ!!」
手錠の冷たい感触に、先程両手を吊り上げられて、すべてを晒された屈辱の記憶が蘇った。今度は両手を後ろで拘束され、やはり何一つ隠すことができないのだった。
藍は何とか手錠を外そうとしきりに両手を動かした。しかしカチャカチャと音を立てるだけで、なんの甲斐もなかった。
藍が必死に足掻いているうちに、藍を取り囲むようにして部員たちがゆっくりと迫ってきた。
藍はその雰囲気に怖くなって、
「な、なにするの?」
と言った。
が言い終わると同時に、高科に突き飛ばされた。
「きゃあ!」
藍は後ろに敷いてあったウレタンマットの上に倒れた。
すぐに立ち上がろうとしたが、手が使えなかった。その上、まるでトランポリンの上にいるかのように足を獲られ、思ったように立てなかった。
「あっ、あっ。」
藍がじたばたすればするほど、レオタードはますます捩れ、藍の股間に食い込んでいった。
「藍ちゃん、いいねぇ。もうすぐア○コが顔を出しそうだよ。」
吉田がねちっこく言うと、藍は慌てて股間を隠そうと手を動かしたが、無駄だった。
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