【第11章(2)】
藍がレオタードを引っ張るにつれ、太ももの両脇がストライプに引かれて、少しずつ露わになってきた。
「藍ったらぁ、なぁにグズグズしてんのよぉ・・このままじゃ、遅くなっちゃうよ。手伝ってあげるね。」
ゆうこが見かねたように言った。そして藍を助けるように手を出すと、レオタードの、片方の肩の部分をしっかりと掴んだ。
「さち、さちも手伝ってくれる? あっ、藍はそのまま膝をついて。」
藍が膝をついてしゃがみ込むと、さちとゆうこが両側からレオタードを引っ張り上げた。
「いいぃっっ・・・いたいよぉ・・」
藍が悲鳴を上げるのに構わず、二人は藍の手を取ってレオタードに通してしまった。
そして二人で藍を助け起こした。
「あぁ・・いたい・・・なに、これ?・・こんなの・・いやっ!」
藍の予想通り、そのレオタードは何も着ていないのと同じ、いやそれ以上だった。
オレンジ色の生地は限界以上に引き伸ばされて、ほとんど透明と言えるくらいに色が薄くなっていた。
両脇のストライプに足の付け根のゴムが引かれ、前はいわゆる「ハイレッグ」を形作っていた。鋭い「V」の字になっていた。両脇の部分は腰骨をはるかに超えて、臍よりも上まで露出していた。
股間の部分も伸びきって平たい紐のようになり、恥丘の半分ほどがはみ出していた。その紐は藍の股間に深々とくい込んでいた。
そして股間を走る割れ目は、まるでガラスに押し付けられたようにへしゃげられ、僅かに開かされていて、陰毛を失ったク○○○スの頭が見えていた。
胸もレオタードに押さえ付けられ、平たくなった真ん中で乳首の部分が微かに盛り上がっている。
小さすぎるレオタードは伸びきって、藍の身体に貼り付き、くい込み、締め上げていた。それは藍以外の誰にとっても、妙にいやらしく、そして官能的だった。
「よし。それじゃ藍ちゃん、台本の確認と行こう。」
高科は藍に台本のページを開き、手渡した。
「ごめんな、藍ちゃん。リアリティ出すのに台本見せなくて。ここまではこれで終わった。今度はここからだ。」
高科の指差す部分を藍は読み始めた。そしてその内容に驚いた。
「こ、これって・・」
主人公は手錠をかけられ監禁されている。そこに看守が現れ、抵抗できない主人公を好きなように辱める。主人公ははじめ抵抗するが、次第に快感に身を委ねて行く。そして何人もの看守に弄ばれてしまう・・
「こ、こんなの、できません!」
そこまで読んだ藍が、思わず叫んだ。すると高科が呆れた様子で言った。
「藍ちゃん、また‘できません’か。それは通用しないんだって。わかってるだろ?」
「・・・だって・・」
藍は涙目になって訴えたが、高科は気にせず続けた。
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アブナイ体験とSMチックな官能小説