【第10章(7)】
藍はその時、昨日の夜の、オナニーの時の妄想を思い出していた。
あの時・・みんなに囲まれ・・さんざん恥ずかしいことをされたのだった・・
これはその続き・・・なの?
(そうよ・・・わたしを苛めて・・・)
また、あの囁きが・・もう一人の藍の囁きが聞こえた。
胸を隠していた藍の手が、ゆっくりと下りた。
藍の乳房があらわになった。
吉田はごくりと唾を飲み込んだ。伊藤もファインダーを覗き込みながら、しっかりと藍の胸をカメラで捕らえている。
「最後の一枚だな。パンティ取って。」
高科の命令に、藍はパンティに手をかけた。パンティを降ろしかけた。が、すぐに手を戻した。
藍は、やっとのことで思い出したのだ。これを降ろすと恥かしい部分を、毛を全て剃ったつるつるのア○コを見られてしまう・・
「こ、これは・・・許してください・・」
藍は震える声で高科に言った。
が、高科はすぐに言った。
「ダメだ。脱いでくれ。」
「・・・ダメ・・です。これだけは・・・」
「ダメって、なんか理由でもあるの?・・まさか毛を全部剃ってるとか?」
藍は高科が、全てお見通しのように言うので、驚いてしまった。
(なんで? まさか、知ってるの?・・いや、そんなはず・・ない。)
「・・自分で脱げないというなら俺が脱がしてやるけど、どうする?」
高科の言葉に藍は慌てて答えた。‘脱がされる’なんて・・・そう思った。
「だ、だめっ・・・じ、自分で・・脱ぎ・・ます。」
藍は再びパンティに手をかけた。しばらく躊躇っていたが、片手でしっかり股間を覆うと、もう片手で降ろしていった。
とうとうパンティを足から抜き取った。しかし、そのまましゃがみ込んでしまった。
「カット! カット!・・・藍ちゃん、困るなぁ、ちっとも協力してくれないじゃん。」
高科が近寄ってきた。それでも藍は、両手で股間を覆ったまま、しゃがみ込んだままだった。動けるはずがなかった。
「こんなコトはしたくないんだが・・・しょうがないな。藍ちゃん、我慢してくれる?」
そこで高科は振り返ると
「ゆうこ、アレ出してくれ。吉田と柴田は準備だ!」
吉田と柴田が、一本のロープを持ち出した。吉田がロープの端を、ヒョイッと放り上げた。
天井の梁を通したロープを持って、ニヤニヤとしている。
ゆうこが手錠を持ってきて、高科に渡した。
「ごめんね。でも協力してくれないから仕方ないんだ。わかるね?」
むしろいたわるように、藍に声をかけた。それまでよりずっと優しい言い方だった。そう言いながら藍の手首に、手錠をかけた。
そして吉田からロープの端を受け取ると、手錠の鎖に結びつけてしまった。
「さ、みんな位置について!・・いくぞっ!・・カメラ、スタート!!」
しゃがみ込んでいる藍を残して、みんな照明の外へ出ていた。
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