【第8章(6)】
「だってこれじゃヘンすぎるし、おねーちゃん下手だから大事なとこ、切っちゃうかもよ。」
「そ、そんなことないもん・・」
「ほら、やってあげるって。さ、座って、座って。」
藍は秋があまりしつこいので、観念して座った。
「足、広げてよ。・・・なに恥ずかしがってるのよぉ。ヘンなおねーちゃん。もっとだって。」
藍は恥ずかしかったが、しかたなく足を大きく開いた。
「じゃあ、剃るよ。」
秋はシェービングクリームを藍の股間にたっぷりと塗った。
「ひぃぃ!」
藍の股間に冷たい感触が走った。
そして、カミソリを持った秋の手が藍の股間に迫った。
(・・・あぁぁ、やだよぉ・・)
秋は、そんな藍の気持ちに構うことなくカミソリを当てた。
ジョリ、ジョリ・・
秋は楽しそうに藍の陰毛を剃っている。
藍は、はじめの内はカミソリを当てられている自分の股間をじっと見ていたが、やがて目をつぶり、首を横に向けてしまった。
「ちょっとぉ・・おねーちゃん、動かないでってば!」
「もっと、足広げてよっ! それじゃチャンとできないよ」
屈辱・・・屈辱とはこんな気分なのかな、と、ふと藍は思った。
藍は今、秋に支配されている。秋の言うとおりしないと傷つけられるかもしれない・・
でも、それだけではなかった。自分の一番恥ずかしい部分をさらけ出し、しかも身動きできない・・
藍の頭に、また昨日の真里とのことが浮かび上がった。
身動き一つできず、少しの抵抗も許されず・・・自分の一番恥ずかしいところを、好きなようにされている。
藍の目の前にいるのは、藍にとっては秋ではなかった。藍は「だれか」に辱められているのだった。
「おーわり。」
秋はそう言うと藍の股間にお湯をかけ、残りのクリームを洗い流した。
流れてゆくクリームの後、姿を現したのは、まるで子供のようなつるつるした股間だった。しかし、性器は発達し妙にアンバランスだった。
(あぁぁぁ! なにこれ・・)
陰毛すべてを剃るつもりはなかったのに・・きれいになくなっていた。藍は恥ずかしさに真っ赤になった。
「どぉ、おねーちゃん、きれーに剃れたでしょ?」
秋はニコニコしながら言った。
「なっなんで全部剃っちゃうのよぉぉ! バカッ。もう、やだぁ・・」
「だっておねーちゃん、なんにも言わなかったじゃん。」
藍には、今の秋の邪気のない声が悪魔の声に聞こえた。
「もう! 先に出るよっ!」
藍は怒った様子でもう一度シャワーを浴びると、風呂場から出て行った。
「ふ~んだっ!・・せっかく剃ってあげたのに、なに怒ってんのよ。」
秋は湯船につかりながらそう言って、藍の出て行く様子を面白そうに見ていた。
藍は風呂場のドアを閉め、脱衣場で体を拭こうとした。が、すぐに動作が止まった。
(・・あっ!・あぁ・で、出てる・・・)
藍の股間から一筋の愛液が垂れていた。
藍はなぜ自分が濡れているのか、よくわからなかった。
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アブナイ体験とSMチックな官能小説