【第8章(5)】
秋の声だ。藍はハッとして、
「あっ、も、もうちょっとかかるから、ま、待っててよ!」
と答えた。が、秋は待てないらしく、
「じゃあ、一緒に入ってもいい? 今日は早く寝たいんだ!」
と言った。
藍は慌てた。
「だっ、だめよ。だめだってば!」
「なんでー? いいでしょ? 別に。前は一緒に入ったじゃない!」
秋はもう脱衣所で服を脱いでいる。
藍は慌てて洗面器にお湯をすくい、股間にかけた。泡の流れた後に、いかにも中途半端な剃り跡があらわれた。片側の一部だけが陰毛がなくなっていて、余計にヘンだった。
(あぁぁ! まずい、秋に見られる!)
秋は風呂のドアを開けると、すぐに入ってきてしまった。
「もう、おねーちゃん、のんびりなんだからぁ! なにしてんのよ。・・あっ!」
藍は秋が入ってくるのと同時に股間を手で隠していた。が、秋は見逃さなかった。
「おねーちゃん?・・」
秋は、股間を手で隠しもじもじしている藍に聞いた。
「なっ、なによ?」
「おねーちゃん、カミソリなんか使って、なにしてんの?」
「な、なんでもない。なんでもないよ・・」
「なんでもないって、ちょっと見えちゃったもん。どこ剃ってるのよ。ヘンなの。」
「しょ、しょうがないのよ・・今度撮影で・・」
「じゃあ、別に隠すことないじゃん。・・ねぇ、おねえちゃん、見せてよ。」
「やっ、やだよ。」
「いいじゃん、見せてよ、み・せ・てっ!」
秋はますます面白がって、股間をしっかりと隠す藍の手を掴んだ。
「や、やめなさいよ、ねっ。やめてよ。」
藍は隠さなければならないため、手に力が十分入らなかった。秋はあっという間に藍の両手を股間から離すと、左右に広げて覗き込んだ。
「あ~っ、おねーちゃん、ヘンなの~。ヘンなとこ剃ってる~・・」
藍は泣きそうな顔で秋に言った。
「う、うるさいなぁ・・だって、だってしょうがないじゃん・・仕事なんだから・・」
秋はまじまじと藍の股間を凝視している。
「ちょっとぉ、じろじろ見ないでよぉ。ねぇ。」
藍は恥ずかしくなってそう言った。
「へ~、おねーちゃんのココって、こんななんだ~。」
秋は平気な顔で、藍の股間を指で触った。
「あっ! なにするのよ。やめてったら。・・・ちょっと、秋ったら、やめなさい!」
藍は真っ赤になって秋を注意した。秋は一向に平気な様子で
「おねーちゃん、かわいー。なに照れてんのよ。姉妹じゃない。・・・でもさぁ、ちゃんと剃れてないよ。」
藍の陰毛はまだ3分の2以上残っている。
「おねーちゃん、下手だなぁ。あたしの方がうまいよ、きっと。あたしが剃ってあげる。ねっ? やらせて!」
「やだっ! やめてよ。秋! だめだってば!」
秋はカミソリを取り上げ、その手を後ろに廻して藍から隠してしまった。
「秋っ、返して!・・・カミソリ、返してよぉ」
この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
尚、著作権は、「ひとみの内緒話」及び著者である「ジャック様」に属しております。
無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。
アブナイ体験とSMチックな官能小説