【第6章(2)】
「そう・・そのまま、ジッとして・・・」
真里は言いながら、藍の後ろに回り込んだ。手を伸ばして、藍の手首にそっと触れると
「そのままよ。・・目を閉じたまま、背伸びしてくれる?」
藍が素直に、クッとつま先立ちをしたその時だった。
「あっ!? ナニ??」
藍の手首に、何か冷たい物が触れた。
「えっ? あっ? ああぁっ!?」
驚いて目を開くと、何時の間にそこにあったのか、天井の両端から降りている鎖に付けられた枷が、手首にはめられていた。
真里が藍の手首から、手首を拘束した枷から手を放し、壁際に行って何かのスイッチを押した。
「あああぁぁっっ!!」
藍が驚いて悲鳴を上げた。
鎖が両方とも、音もなく天井に引き込まれて行く。
藍は両手を万歳のように斜め上に引かれて、辛うじてつま先立ちの不安定な姿勢のまま揺れているのだった。
「・・真里さん、なんで、あたし・・どうするの?」
藍は真里に泣きそうな声で尋ねた。
「あんまり動くんですもの。だから動けないようにしてあげたの。」
真里は冷たくそう言うと、水着の上から藍の片方の乳房を力いっぱい握った。
「あっ! い、痛いっ!」
藍は思わずそう叫ぶと、真里はおもしろがってもう片方の乳房も握り締めた。
「い、痛い! 真里さん、やめて!」
藍はそう訴えたが、真里は聞く耳を持たなかった。
「ちゃんと仕事の出来ないコはお仕置きしなきゃ、ねっ?」
真里は今までの柔和な顔を一転させ、怖い顔でそう言った。
藍は真里の顔つきが変わったことと、自分が動けないことでいっそう不安を募らせた。
「わ、私に何をするんですか?」
藍は怯えた様子で真里に聞くと、「そうね、まず藍の身体、どこが感じるのか調べようかしら・・」とねちねちした声で真里が答えた。
そして水着から突き出ている乳首を強く摘むと、思い切り引っ張った。
「ぎゃあぁぁぁ!」
藍はそのあまりの痛さに絶叫した。
しかし真里はやめることなく、両方の乳首を次々と引っ張った。
「痛そうね?・・でもその割には、乳首が勃ってるわよ? どうしてかしら・・」
真里は意地悪そうに藍に言った。
言いながら、更にちぎれるほど強く乳首を引っ張った。
「あっ、ああぁっ! 痛い! 痛いぃぃぃ!」
しかし、藍はその耐えがたい痛みの中に、全身に電流のようなものが走る感覚を覚えていた。
(あぁ、い、痛い・・けど・・何かヘン・・)
「さぁ、そろそろこっちよ。」
そう言うと、真里の右手が藍の脇腹を撫でながら、水着のボトムへと降りていった。
「あっ、ひっ、ひゃああぁぁっっ」
藍はたまらず、吊られた不自由な身体をくねらせていた。
しかし真里が爪を立てて、水着の、足の付け根のラインをなぞり始めると
「ああぁぁぁぁぁっ! や、やめてぇぇぇ!」
藍の全身にもっと強い快感が走り、思わずそう叫んでいた。
真里は薄い水着にくっきりと浮き出ている藍の秘部に爪を立て、這わせた。
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