【第12話】
車井山さんの胸が私の背中にピッタリくっついている。
肩越しに腕が廻ってきてやさしく私を包んでくれた。
(あっ……)
嬉しいけど緊張感も半端じゃない。
分厚い胸から車井山さんの温かみがジンジンと伝わってくる。
(わぁ……ドキドキするなぁ~)
車井山さんの頬が私のうなじに密着している。
吐息が聞こえるぐらいに近くにいる。
その時車井山さんはそっとささやいた。
「ありさちゃん……」
ハスキーだけどとても甘い声……
声だけで痺れてしまいそう。
肩にかかった手が乳房に伸びてきた。
「きゃっ……」
車井山さんの大きなてのひらが乳房を掴んだ。
「きれいな胸だね」
大きいとは言えないけど形にはちょっぴり自信があった。
でも褒められるとやっぱり嬉しいものだ。
自然と笑みがこぼれる。
「ありがとう……」
乳房にぎゅっと指が食込み、ゆっくりと揉みしだかれる。
「あぁ~ん……そんなぁ……」
私の背中にぴったりくっついた車井山さんの胸からドックンドックンと言う鼓動が伝わってきた。
(車井山さんの胸も高鳴っているんだぁ……あぁぁ~、なんだかうっとりするぅ…)
「ありさちゃん、首筋が赤くなってるよ」
「え?赤い?」
「火照っているのかな?かわいいね」
「いやぁん…そんなこと言うと恥ずかしいです……」
「かわいい」と言われて照れくさかったけど、とても嬉しかった。
車井山さんが突然うなじをす~っと舐めた。
「いやぁん…くすぐったい……」
首筋は軽く舐められても感じちゃうみたい。
うまく表現できないけど何かゾクゾクする快感に襲われた。
首筋に気をとられていたら、お湯の中で指がおなかに触れていた。
「あぁ……」
おなかも感じるということを初めて知った。
指はくるくると円を描きながら、ゆっくりと下の方に移動していく。
「あっ…そっちは……」
指が茂みに触れて小休止した。
(キャッ…指はどっちに行くんだろう…?)
指は予想どおり小高い丘を撫で、さらに下の方へ降りていった。
(あぁっ…!)
「ありさちゃん、好きだよ」
耳元で小声でささやかれるとジンとくるのはどうしてなんだろう。
マジで声だけでしびれちゃいそう。
「あぁ…車井山さん、私も、私も車井山さんが好き……ああん、大好き……」
後ろからだけど車井山さんは唇を求めてきた。
私は振り返って応える。
(チュッ……)
(んっ…!?)
何か硬いものがお尻に当たってる……
(きゃっ…やだぁ~……)
車井山さんのアレがもうギンギンになっていたのだ。
唇が離れると次の瞬間、突然茂みの中に指が滑り込んで来た。
「ああっ…そ、そこはぁ……」
(クチュクチュクチュ……)
「ここ、どうしたの?」
「いやぁん……」
(クチュクチュクチュ……クチュクチュクチュ……)
滑り込んだ指がゆっくりと割れ目をなぞっている。
「車井山さぁん……あぁんっ……」
(グジュグジュグジュ……グジュグジュグジュ……)
車井山さんは背後から抱きかかえるような格好で、オッパイとアソコをいじっている。
気持ちがどんどんと昂ぶっていく。
「あぁぁ……車井山さん、汚れた私を……汚れた私をきれいにしてぇ……」
私はいつのまにか無我夢中で図々しいことを車井山さんにお願いしていた。
本当は過去を消すなんて無理なことぐらい分かっていたけれど。
でも車井山さんであれば、私の汚れをきれいに洗い流してくれそうな気がしたの。
「ありさちゃん……」
「お願いです!車井山さんに触れられると私の汚れた身体がきれいになっていくように思うの!本当なの~!だから、だから、私にいっぱいエッチなことして私を清めて欲しいの~!」
「そんなぁ…清めるなんて……僕は神様で仏様でもないんだから清めるなんてできないよ」
「そんなことないって!車井山さんは私にとって神様なのよ~!仏様なのよ~!」
「そんな無茶なあ…僕はごくふつうの人間だよ……」
「クスン……だって……」
私がしょげ返ると、車井山さんはクスクス笑いながら、
「じゃあ今日1日だけ、ありさちゃんが言う神様ってことにしておこうか」
「やった~~~~~!」
「でもエッチな神様にしかなれないけど、いいのかな?」
「うん!」
私にとっては願いどおりの返事が返って来た。
「じゃあ、ありさちゃん、こっち向きで浴槽の縁に座って」
「縁に?うん」
私は車井山さんの言うとおり、浴槽の縁に腰を掛けた。
「これでいい?」
車井山さんは私を見つめやさしく微笑んだ。
「それでいいよ。じゃあ脚を開いて」
(わぁ~…最初から大胆だな~……)
ピッタリと閉じていた膝をゆっくりと開いていく。
望んでいたことなのに、いざとなるとやっぱり照れてしまう。
(あぁ…見られちゃうよぅ……)
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