援交ブルース 第11話

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【第11話】


室内は落ち着いた色使いのデザインが印象的でレトロテイストな隠れ家を思わせた。

照明も私の好きなオレンジ色で傷ついた私の心を和ませてくれた。
窓のカーテンを開くと正面にサンシャイン60が見えていた。
ぼんやりと景色を眺めてる横に車井山さんがやって来て、そっと肩を抱いてくれた。

「車井山さん……こんな汚れちゃった女の子を抱くの嫌でしょう?」
「汚れてなんかいないよ。ちょっと泥が跳ねただけだよ。泥なんて洗い流せば直ぐにきれいになるよ」
「……」
「ありさちゃん、もう二度と援助交際をしないって僕に約束してくれないか。元のありさちゃんに戻ろうよ」
「もう戻れないよ……」
「戻れるって。ありさちゃんの気持ちひとつだよ」
「……」
「必ず戻れるって」
「そうかなあ……」

車井山さんのやさしい言葉に胸が熱くなり、自然と涙が溢れてきた。
こぼれる涙を拭いもしないで車井山さんの胸に飛び込み泣きじゃくった。

「嬉しい……そんな風に言ってくれてすごく嬉しい………私、もう援交やめるよ!本当に今度こそやめるよ!だから、だから、車井山さん、私の泥を洗い流して。私の身体に着いた泥を洗い流して!」
「ありさちゃん……よく言ってくれたね……よかった……」
「車井山さん……」
「ありさちゃん……」

肩を抱き寄せる車井山さんの腕に力がこもった。

「車井山さん、お願いがあるんです……」
「ん?なんだい?」
「私の身体、お風呂できれいに洗ってくれませんか?車井山さんに洗ってもらうと、私、生まれ変われるような気がするんです……」
「うん…いいよ」

車井山さんはうなづくと早速バスルームへと消えていった。
しばらくすると脱衣場の方から声がして、

「湯が溜るまで少し掛かるから音楽でも聴きながら待ってて」
「は~い……」

そういえば今流れている重厚な感じのBGMって何だろうか。
有線放送のチャンネルを見ると『バロック』のところにランプが灯っていた。
『バロック』って聞いたことはあるけどよく知らない。
でもどこか懐かしさが漂っていて癒されるような気がしたので、私はそのまま耳を傾けた。

まもなく車井山さんが湯が張れたので風呂場においでと言ってきた。
音楽を聴きながらぼんやりしていた私は、慌てて服を脱ぎ始めた。
上着を脱ぐ時はそうでもなかったのだが、ブラジャーのホックに手が掛かった時、急に胸の鼓動が高鳴った。

(あぁ、なんか緊張してきたなぁ……)

援交で服を脱ぐ時ってこんなことなかったのに、車井山さんだとどうしてドキドキするのだろう。
服を全部脱ぐとタオルで胸を覆うようにして風呂場に入ると、車井山さんがシャワーでかかり湯をしていた。
車井山さんは驚いた様子で、

「わっ、早っ!もう脱いだの!?」
「だって車井山さん、脱いでこっちにおいでって言ったじゃないですか」
「そりゃそうなんだけど、女の子って脱ぐのにもう少し時間が掛かると思ってたもので」
「私そんなに早いですか?」

会話からは寛いでいるように見えたかも知れないが、緊張のあまり私の頭の中は真っ白になっていた。

(わあ……車井山さんといっしょにお風呂に入るんだぁ……)

ちょうどその時シャワーを浴びていた車井山さんが、私に譲ってくれた。
シャワーハンドルをひねって、少し熱い目のお湯を浴びる。
肩、胸、そして背中…すごく心地よい。

(汚れた私、お湯で洗い流せたらいいのに……)

私はシャワーを浴びた後、浴槽一杯に張られた湯の中へ身体を沈めた。

「じゃあ僕もいっしょに入ろうかな」

(キャッ!混浴!?)

ホテルの風呂は広いのでふたりでも十分余裕なのだが、いっしょに入るのはやっぱり恥ずかしい。
その時、私の視線の正面に車井山さんが飛び込んできた。
洋服の上からだとかなり細身に思えたけど、裸になるとかなり筋肉質だ。
胸板が厚くて腰がキュッと引き締まっている人ってキュンとくる。
私があんまりジロジロ見てたから、

「ありさちゃん、どうかしたの?」
「ん~ん~、何にも」

楕円形をした浴槽の湯口側に車井山さんが浸かり、向かい合って私が温もった。
お風呂に男性と向かい合って入るのは初めてだったので、すごく照れくさくて目のやり場に困った。
そんな羞恥に染まる私に、さらに追い討ちをかけるかのような言葉が車井山さんの口から発せられた。

「ありさちゃんってすごくきれいな身体をしているね。見ているだけでうっとりとしてしまうよ」
「いやですよ~、そんなこと言っちゃぁ。恥ずかしいですぅ……」

嬉しかったけど、車井山さんに見つめられているという恥ずかしさで、私は思わず首まで湯に浸けてしまった。
ふとその時、湯船の中に段差があって、それが腰掛けの役割を果たしていることに気がついた。

(ラブホの風呂は広くていいなぁ~。ありさのおうちのお風呂と全然違う……)

「ありさちゃん、もっとそばによってもいいかな?」

(うわぁ~、ついに……)

「はい、どうぞ……」

次の瞬間、車井山さんは近づくために立ち上がったものだから、アレが丸見えになってしまった。
しかもかなりのキングサイズ。

(キャッ!せめてタオルで隠してくれないかな~)

私は思わず両手で目を覆ったが、車井山さんは悪びれる様子もなく私の真後ろに回り込み湯の中に腰を沈めた。

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